Annual Events
お釈迦さまが誕生された4月8日をお祝いする法要です。本堂に飾りますお釈迦さまのお像を納めた小さなお堂のことを、花御堂(はなみどう)とよびます。
お釈迦さまが誕生されました場所が、インドのルンビニーの花畑であったことからその花御堂を生花で飾りつけ、甘茶を供えお誕生日をお祝いいたします。
近年にはいり、ご事情により花祭りを執り行うお寺さまも少なくなってまいりました。
西光寺で用いる花御堂は江戸時代のもので、花祭りの長い歴史をいまに伝えております。
8月のお盆の入りであります13日になりますと、墓前と各家の玄関前でそれぞれ小さな松明(たいまつ)を灯し、ご先祖さまが迷われることなくお戻りになられるようにお迎えいたします。
西光寺では、この日の夕方5時より、お墓と本堂においてお経を勤め、ご先祖さまが各家にお戻りになるように、そしてお迎えする準備の法要を執り行います。
また、法要終了後、ご本尊のお灯明を頂いたお線香を参拝されたみなさまに授けさせて頂いており、例年たくさんのみなさまが、参拝に訪れて下さいます。
8月15日、寺施餓鬼(てらせがき)とよばれる大法要を執り行います。
お盆の時期に合わせて、地獄、苦しみの世界に堕ちておられるご先祖さまのために救いのお経を勤めるのです。
また、ありとあらゆる世界に住するものたちの御霊(みたま)を供養し手を合わせる法要でもあります。いまの健康、幸せな人生を歩むことができるのは、私のために命を捧げてくれたものたちのおかげです。
お米や野菜、魚に肉、すべてに命があります。その命を絶って私たちは、「生きるため」身体に取りいれています。人間のために犠牲になっているものたちへの供養を『年に一回、お盆の季節に勤めましょう』というのが、寺施餓鬼法要のまたひとつ大切な意味なのです。
8月のお盆最終日であります15日の夜になりますと、町内のみなさまがご先祖さまにお供えになられたものなどをお寺に納めに来られます。
そして本堂前では、この世においてお盆の三日間を過ごされたご先祖さまをご家族で見送りながら、頂いた命の感謝と、また一年の幸せを願われます。
午後8時になりますと、お参りのみなさまといっしょにお経を勤め、最後に「南無阿弥陀仏」のお念仏を称えながらご先祖さまを極楽へお送りさせて頂きます。お参りされます人の姿は夜遅くまで続き、こうして、三日間にわたったお盆の行事が終わります。
西光寺といえば日限のお地蔵さま。
日を限れば願いが叶うことで有名なお地蔵さまの大祭です。毎年、11月の第二日曜日に法要を執り行い、足をはこばれる大勢のみなさまのご祈祷を勤めさせて頂きます。
お参りはご自由で、近隣のみなさまはもちろんのこと、静岡県外の方もお参りに訪れて下さいます。
大祭以外でも一年を通してお参りは自由、霊験あらたかなお地蔵さまの御利益を授かりに、たくさんのみなさまが日々通われ手を合わせておられます。
毎月14日は、日限地蔵尊の月縁日です。毎月この日にあわせてお参りされるみなさまが大勢おられます。
また、ご祈祷を希望される方には、お経を勤めさせて頂いております。
400年以上前よりお参りが続く有名なお地蔵さま、二代将軍徳川秀忠公と正室のお江の五女、源和子(みなもとのまさこ)の守り本尊としてご自身のお側におかれた尊像で、後水尾天皇のもとに嫁ぐ上洛の途次、西光寺にご寄付されたものです。
皇后となられた和子は、東福門院(とうふくもんいん)とよばれ、天皇家と徳川家のためにその一生を捧げました。
百八つの梵鐘の音色に一年の反省をのせ、煩悩をとりのぞいた清浄な心で新年を迎えるという、日本の寺院では有名な年越し行事です。
除夜の鐘をつけるお寺さまも限られており、有名な寺院では予約、奉納料が必要なところもございます。
西光寺では、どなたでも参加ができ、予約、奉納料も頂いておりません。
人数、回数に上限を定めず、参加されたみなさまの心が清浄になるまで響かせて頂いております。
例年、日付が変わる10分前より鐘つきを始めさせて頂いており、冷たく澄んだ空気のなか、梵鐘の音色が広がります。