和尚のひとりごと “そんなことはあるわけ無い…を受け容れるところから修行が始まる”
暦では
立春をすぎて春となりましたが、
寒の戻りで寒さが厳しくなってきた
ここ数日です。
私が生まれた
故郷の滋賀県も例年になく
大雪に見舞われております。
雪が舞う琵琶湖の景色は美しいものですが、
生活を脅かすほどの雪は、
やはり避けたいものです。
とはいえ、
自然がつくり出すものですから避けては通れません。
自らが気をつけて、
注意深く
知恵を出して
過ぎゆくのを待つことが得策でしょうか。
そんな故郷への思いと情景を、
冷えこんだ気温に思う私です。
さて、
若いときは、
いろいろなご事情で通ってきたことであっても、
年を重ねると後悔することもあるでしょう。
でも、
そこに強い心とか関心無しとか忘れていたりとか、
何事もなかったように暮らしている人たちも
たくさんおられると思います。
でも、
あるとき
ちょっとした心とか精神の弱さがでたときに、
どうしようもない状況におかれることも
無いとはいえません。
先日、
私に連絡をいただいた
ご年配の女性も、
年を重ねてからここ数日、
精神的に苦しんでおられました。
詳しくはお話しできませんが、
きっと
そのときのご事情のために、
授かった小さな命を消してしまった
後悔からの苦しみでした。
電話の向こうから
「和尚さん助けて」
と涙声のか細い声が聞こえ、
これは
お話をうかがわなければと
お寺でお目にかかりました。
お話によると、
その消してしまった命、
枕元に姿を現して
とても苦しいということでした。
後悔の姿が痛々しかったですが、
お地蔵さまの前でお経を称えさせていただき、
小さな御魂をご供養させていただきました。
お札をお渡しして、
「これを枕元に置いて寝るように」
お伝えしたら、
心がすっきりされたのか、
最初とは違う表情でお帰りになりました。
この世では、
【そんなことは
あるわけ無い】
ということで
片付けられないことがあります。
そんなお話を聞く機会、
ご供養させていただく時間に接する私の仕事は、
すべてを信じて
受け容れるところから修行が始まるものなのです。
さて、
話は変わりますが、
先日…ネットのなかを彷徨っておりましたら、
二年前、
地元の各高校生たちが街作りの提言を
磐田市にするというコンテストが開かれていたという
当時の発表資料にたどり着きました。
その提言のなかのひとつに
結婚する人たちが多い
“おめでたいまち”
を提言された高校の発表に、
縁結びのパワースポットの西光寺を活かす
という提言がされておりました。
恥ずかしながら当時、
このコンテストのことは知りませんでしたが、
将来のまちづくりを支える、
いまの高校生のみなさまにとりあげていただいて、
とてもありがたいことです。
発表されました高校生のみなさま、
ここに当時の発表資料を使用させていただきます…和尚のひとりごとでした。
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