西光寺
時宗 東福山 西光寺
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Saikouji Blog

和尚のひとりごと “桜の木の応援”

もう三月も終わりに近づいて、

そろそろ

四月の足音が聞こえて来る頃となりました。

風はおだやかに

季節のうつろいを知らせて、

揺れている木々の葉には、

透明なお遊戯がはじまり、

賑やかな調べを奏でております。

そんな様子を眺めながら

このひとりごとをしたためておりますが、

ほんと、

ひさしぶりに帰ってきた感覚です。

諸団体の資料づくりに追われ、

また、

その役職からでかけることも増えて、

それは、

またいろいろなひとたちと出会えて、

ご縁を育むきっかけになっておりますので、

とりあえずそちらを優先して、

こちらは、

しばらく留守にしておりました。

まだまだこれも通過地点で、

今年の七月からは、

もっと忙しく

時間をとられることが目に見えておりますので、

ずっと日があいて、

この先、

ふたたびの…

ひとりごとになってしまうかもしれません。

いつもひとりごとをしたためる時は、

どんどん頭に言葉が浮かんできては、

文字となり、

画面に向かうと

キーボードの音が本堂に溶けこんで、

一気に伝えたいことがしたためられていきます。

これは、

人によるとは…思うのですが、

個人個人にちがいがあって

よろしいとは思うのですが、

文章を書くと言うことは、

苦手意識の方々のほうが多いかなと思います。

なかなか

あふれてくる文字の世界観は、

ある意味、

まとめるのが大変なのですが、

不思議にも自然に生まれてきます

美しい言葉を紡いでいく、

それを楽しみにして…ときどきは、

帰ってきますかね。

さて、

今日、

少しでかけて

広い駐車場に車を止めていたとき、

お隣に止まった車には、

ガラス越しに積まれている

たくさんの荷物と自転車が見えて、

お父さんとお母さん、

うしろの座席にはお嬢さんが。

この時期です…

故郷を離れて

新しい一人暮らしがはじまる、

そんな物語が浮かんでまいりました。

きっと、

お嬢さんの新しいお部屋に

荷物をはこんでおられるのでしょう、

その途中の休憩だったのですね。

高校生活で三年間通学された自転車を相棒に、

希望に満ちたステージで

夢を叶えようと駆けていかれる、

そんな春らしい温かさが、

その風景に漂っていたひとときでした。

桜も咲いて、

これからほのぼのとした

物語がつづいていくひとたちへ、

ピンク色に染まる日本列島は、

お似合いですね。

IMG_1605

だって、

車をどこまでも走らせても、

車窓の景色のなかには、

あそこにもここにも、

近くにも遠くにも、

応援の桜の木が見えていて、

とても力強くてうれしくなれるからなのです…和尚のひとりごとでした。

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