和尚のひとりごと “伝えたいことを伝えて”
春の花は、
諸行無常の風にゆれて、
やがては、
定めを迎えて煙と消え、
いつのまにか
その存在も
遠くの記億から忘れられていく…。
そんな瞬間を迎えて
旅立っていったひとびとに
誠の心で手を合わす
春のお彼岸がはじまりました。
西光寺も朝から
お墓参りのみなさまで
にぎわっております。
彼の岸辺から
こちらを眺めておられる
あの人を思いながら
手向ける美しい花には、
どんな思いをこめて
そこに
残していかれることでしょう。
その傍らには、
お線香の白い煙と淡い香りが漂い、
心身ともに清められる時間に
今日,
伝えたいことを伝えて、
また来るからね…の約束は、
高い空の青空に刻まれて、
忘れないように、
どこに住んでいても
その文字が見えるよう、
この季節は、
はからってくれる
やさしさで満ちているのでしょう。
あなたもそんな約束を誓いに、
あの人が眠る
あの場所へ出かけてみませんか?
きっと、
普段の空には,
感じることのできない
清らかさと
美しさを…
見つけることができますから。
今日の気温も
春爛漫を
感じさせてくれるような暖かさで、
ときおりとどく
陽射しに参道も輝いて、
境内に響く
お参りの足音の軌跡が…
ずっとつづいていく
安らぎの道のようです。
私もお参りとお参りの合間、
そんな風景を眺めながら
本堂に座っておりますが、
ちいさなお子さんがうれしそうに
駆けまわるその様子に、
風もいっしょに
駆けっこをしているようです。
さて、もうひとしごと…
お経をいたしますかね…和尚のひとりごとでした。
コメント
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ひ孫かも?
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みよこさん、
ご先祖さまは、
そこに来てくれただけで…
言葉無くてもじゅうぶんなのでしょうね。和尚
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みよこさん、
いろいろ話してみますかね。和尚
今日は 穏やか天気
のんびりと過ごせますね
ご先祖様に どんなお話しを
をするのかな
孫が大きく成長したとか?