西光寺
時宗 東福山 西光寺
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Saikouji Blog

和尚のひとりごと “あいつっていいよね”

三月三日のひな祭り。

お天気になりました。

少し肌寒い一日になりそうですが、

それは、

本堂のなかにいるからで、

一歩、

境内にでますと

きっと、

暖かなお日さまにつつまれることでしょう。

日本列島、

今日を迎えた男雛と女雛たちには、

どんな

未来が待っていることでしょう。

両親の思いを背負って、

その道を歩んでいくことでしょう。

そして、

やがては…父となり母となり、

またその背中で

わが子を導く日を迎えることでしょう。

毎年毎年、

出生率の低さが報道されているこの時代、

お子さんの存在は、

いままで以上に、

昔以上に、

尊い存在として

育まれてほしいと願います。

愛情深く、

守りぬく高い心で

手をさしのべて下さる両親に寄りそわれながら、

我が道を見つけて

羽ばたき巣立つそのときまで、

人生に大きな夢を抱いて、

笑顔あふれる友との出会い、

堂々と進めと…思ってしまう私です。

三月は、卒業シーズン。

楽しかった出来事も思い出となり、

懐かしい友の笑顔も

記憶となっていくいまこのときに、

もう少しだけ

共有の時間がつくれるなら、

あの笑顔に会うため声をかけてみようよ。

会っている時間の長さより、

そこにあの子がいることが大事と、

その心に

正直なあなたでいてほしいと願います。

その先にある淋しさも糧にして、

また会えるそのときまで、

お互いの夢に向かって、

つぎのとき…

その夢が語れるふたりでいようじゃない。

あたらしい物語が動きだす

三月だからこそ、

よくわかると思うよ、

“あいつっていいよね”と

思い浮かべるあなたになれたならね。

かけがえのないつながりは、

そう簡単には、

切れないものだとあらためて感じる…

やさしい…

ここ故郷であってほしいな。

そして、そして、

また帰っておいでね、

あの景色に出会える駅のホームへと。

ご卒業おめでとう、

そして、

いってらっしゃい。

あなたの旅立ちに幸多いことを、

私は、

この街で祈っていよう。

新しいステージの幕開け…

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大切なひとたちから見送られて、

その人生の主人公となるはじまりに、

ホームでは、

きっと

春の風たちがさわやかに吹いているよ…和尚のひとりごとでした。

 

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