和尚のひとりごと “澄んだ空気のように心も澄んで”
十一月も風の通りすぎる如く去って、
残りも数日となりました。
みなさまにとりまして
この深き秋の季節は、
どのような物語を語りながら、
心に刻まれたことでしょう。
街のなかを車から眺めて見たり、
また近くを散歩しておりますと、
いろいろな十一月の景色に出会い、
この雪待月を描きながら消えていく
いまだからの風景が心を癒やし、
見あげた空には、
青い色がひろがり、
白い雲が
自由な時間を楽しんでいる様子が…
似合っております。
さて、
今日もそのような空の下、
リュックを背負いながら磐田市内、
散策されている
みなさまの様子を眺めておりますと、
その軽やかな足音に
嬉しさが伝わってまいります。
近くの写真館では、
七五三の記念写真でしょうか、
撮影の順番を待っている
美しくて
可愛らしいお子さんの姿とすれちがいました。
今日も街中に
たくさんの嬉しさが駆けまわり、
幸せそうなひとたちの笑顔に
あふれていたことでしょう。
心に刻まれました映像は、
街の隅々で映しだされて、
笑顔の花で満開、
冷えこむ予報の週末に
すこしだけ暖かさを贈ってくれた
自然に、
私もあなたも感謝ですね。
寒さの厳しい冬の到来は、
そんな素敵な季節の映像の出来事を
白い綿帽子で隠して、
しばらくは、
大切につつみこんでくれることでしょう。
それが、
まだ知らない
みなさんのつぎの物語に
うけつがれていくようにと。
日が落ちて
夕方になり肌寒くなってまいりました。
遠くの街並みを見てみますと、
まだ日が差しておりますが、
ここは、
お日さまが西に傾けば、
もう夕方のように境内も静まりかえり、
参道も今日のお役も終わりと、
眠りにつく支度をはじめる頃でしょう。
でも、
今夜も夜空に美しい星が輝きはじめると、
ついつい
うえを見ながら宇宙にあこがれる、
御影たちかもしれませんね。
さてさて…
今日は、
暗くなったその時間から
婚活の会場となり、
境内のイルミネーションを眺めながら
愛を語るひとときのようです。
夜空の星にあこがれる前に、
目の前の異性にあこがれる。
それもまた、
澄んだ空気のように心も澄んで、
お相手のことがよく見えるいまだから、
ちょうど良しかもしれません…和尚のひとりごとでした。
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