西光寺
時宗 東福山 西光寺
時宗 東福山 西光寺

Saikouji Blog

和尚のひとりごと “東弌房”

週末の入口、

金曜日の一日が終わり、

少し少し

この街にも夜の帳がおりていきます。

参道には、

静かさがもどり、

このあとは、

しばらく眠りの時間が訪れて、

夜空の星たちを眺めながら、

あの輝きにあこがれて、

『いつかそこに行くよ』

と夢を抱いているのかもしれません。

そんな参道の思いを知っているから、

時々、

お月さまは、

御影を照らして

美しい夜を描いてくれるのでしょう。

そんな風に御影に限らず、

大地のすべてを感じることができたのなら、

秋の夜もまた、

ハロウィンばかりが…

楽しさじゃないよねと気がつくのでしょうね。

さて、

昨日の木曜日、

無事に母親の葬儀のお経と納骨を

済ませることができました。

近親者が集まり、

私がお願いいたしました、

日ごろより、

普段のお付き合いでつながっている

静岡県西部にございます

時宗(じしゅう)寺院の和尚さま、

四名のお経で母親も旅立っていきました。

私の親族にも

時宗のお坊さんが何人もおりますので、

合わせて、

十名のお坊さんのお経で勤めてもらい、

母親も喜んでくれたことでしょう。

私の故郷、

滋賀県にて先月に旅立ち、

別れのご葬儀は、

四十九日の日に勤めようと…

妹たちと決めてより、

その葬儀のお経には、

息子がいて、

孫がいて、

みんな

一人前のお坊さんとして唱えたお経は、

とてもいい響きでした。

そして、

妹たちに話して、

時宗の法名、

女性の最高位を表す字をご本山に許可をもらい、

それを授けて

親孝行の真を捧げようと伝えて、

時宗管長さまより

長年の寺門興隆に尽くし、

住職の父親への内助の功にて、

時宗の女性の法名最高位である、

東弌房(とういちぼう)を許され、

母親の法名に授けることができました。

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時宗を開かれました

宗祖一遍上人の奥さまの名前、

宗門においては、

東弌房は、

管長猊下の許可なく

つけることができない

最高最上位の文字とされ、

過去、

許された女性のみが、

その法名を使われてきました。

この度、

そのお仲間のなかに、

母親もはいることができました。

長く永遠の名前として、

法事の度に読まれていくなら、

ご本山に納めます

三文字の允許料も高いものではないと思う、

息子の私なのです。

九十六歳で旅立ったおふくろよ、

長い人生おつかれさま、

そして…ありがとう…和尚のひとりごとでした。

コメント

  • みよこ
    2023年10月27日 6:46 PM

    戒名と言って良いのですか?

  • saikouji
    2023年11月20日 4:38 PM

    そうですね、
    同じものですよ、
    みよこさん。

    和尚