和尚のひとりごと “お気にいりのお寺へいこう!”
九月、
秋のお彼岸も残り数日となりました。
西光寺にございますお墓も美しく、
あたらしい
お花で飾られております。
漂うお線香の香りは、
境内一円を清浄とし、
手向ける水は、
過去の罪障を流していく…自らの心と、
ご先祖さまへのお約束でしょうか。
そんな風に眺めておりますと、
この日本だけの風習であります原風景も、
やっぱり
大切な時間であると感じる私です。
さて、
数年ぶりに執りおこなわれました
地元…見付天神社の裸祭も、
何事もなく、
先週末、
無事に終わりを迎えたようです。
塊となった威勢のいい、
かけ声と力強い練り、
男たちの思いがひとときの神事に
爆発したような空間に、
きっと、
たくさんのみなさまが
その迫力に目を見はったのではないでしょうか。
もともと
暗闇の神事を重要視されますお祭り。
西光寺のイルミネーションは、
とても
目につくものらしく、
お祭り前には、
どうか消灯の協力をと、
町内の自治会長さま、
見付地区自治会の代表さまからも依頼があり、
宗教のちがいと、
寺院の境内という特異性を思いつつ、
地元への協力ということで承諾、
十日間ほど
目隠しをさせていただきました。
きっと、
普段のお祭りにもどりましたので、
来年以降も依頼があると思います。
その都度の検討と
協力で考えてまいりたいと思いますが、
反対により一層、
煌めきの世界…
極楽世界を表現してみたいと思う私なのです。
これで十月にはいりますと、
道路をはさんだ隣町にございます、
府八幡宮の神事、
大祭となりますので、
その様子も
また風がはこんで来てくれることでしょう。
そして、
それにあわせて
周辺の地区も屋台がひかれ、
お囃子も賑やかに音階を刻むことでしょう。
本格的な秋は、
心地よい
肌触りの感触をはこび、
白い恋人たちが訪れるそのときまで、
楽しい予定を
たててくれることと思いますし、
気がつけば山々も色づき、
落葉に
哀愁を乗せて舞う風景が…
もうすぐひろがるでしょうね。
一日一日、
心がうれしくなる瞬間を重ねながら、
あなたも…
『私』を楽しんで下さいませ。
天からの手紙をとどける
お役目の雲たちが…
上空を自由に行きかうその前、
…蒼い空を眺めながらね。
そして、
傍らを通りすぎた風は、
きっと、
ありがたいお念仏の教え、
南無阿弥陀仏の世界に
心を導いてくれることでしょう。
さあ、
秋だからこそ…
『そうだ、お気にいりのお寺へいこう!』…和尚のひとりごとでした。
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