西光寺のブログ

大変ご無沙汰をしております、

和尚のひとりごとでございます。

 

七月からはじまり、

八月のお盆まで、

二ヶ月にわたった

多忙な日々も無事に

元気よく終えることができました。

炎天下のもと

自転車や徒歩でまわるのも、

やっぱり体力がないと疲れてしまいます。

熱中症の危険性もあって、

日本列島各地、

お坊さんたちは、

それぞれの知恵をだして

暑さを乗りこえられたことでしょう。

毎年のことながら、

お盆のお経をお勤めされ、

たくさんのひとたちの心に

清涼の教えをお届けになったお坊さんたち、

おひとりおひとりに

労いの言葉を贈りたいと思います。

さて、

空を見あげますと、

青空が広がっていたと思えば、

いきなり黒い雲たちにおおわれ、

一気に大粒の雨を降らす…。

そんな不安定な空模様の毎日です。

もちろん、

台風十六号、十七号の影響もありましたが、

過ぎ去ったいまも

その不安定さは変わらず、

いつ雨になるかわからない一日のお天気です。

今日辺りも入道雲が起きあがり、

黒く浮かんだ雲へと変わり、

やがては、

雲の下で

濡れた景色を描いていくのかもしれません。

青空を背景にした黒い雲たち。

年々感じる気候の変化が早すぎて、

カラダの方がついていけない

ひとびとの多さではないでしょうか。

さて、

西光寺も諸般の事情で

けっこうな時間が過ぎてしまいましたが、

樹木葬の計画が形に見えてくる日が

近づいてまいりました。

企画から設計、

販売のノウハウを

コラボレーションさせていただいております

会社の担当者さんからも、

計画の段階で

問い合わせもいただいておりますと

報告を受けております。

また、

実際にお寺までお越しになり、

見学をと足をはこばれた

ご家族もおられます。

長い歴史のなか、

終の住処への考えや希望も

大きな変革の時を迎え、

常識から新たな常識へと変わりつつあります。

これは、

お寺さまにとりまして

とても大きな変化を迎えたことになります。

鎌倉時代より続く

既存仏教のひとつとして、

野山に捨てられていた時代から、

墓地に葬られる時代へ。

そして、

墓地に葬られ代々守られてきた時代から、

ただ自然に帰り、

自然のままに、

一代のみで聖域に眠る時代へ。

これからは、

大きなお寺、

小さなお寺に関わらず、

この変化への支度と、

生き残りを賭けた時代の流れとの戦いが、

もうすでに始まり、

日本列島を

つつみこんでいることでしょう。

そう遠くない未来、

お檀家さんが…

一軒も無くなってしまった

現実を迎える前に、

イザ！

私も過去となる前、

現代（いま）勝負です。

“一代の聖教みな尽きて…南無阿弥陀仏になりはてぬ”

ひとの最後も同じ、

あるべき形は尽きて、

ただ、みなが求める形のみが残るのでしょう…和尚のひとりごとでした。

和尚のひとりごとでした。