西光寺
時宗 東福山 西光寺
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Saikouji Blog

和尚のひとりごと “いよいよ…その風物詩の軌跡を…”

六月の風も、

今日が最後となりました。

日付が変われば

七月の風たちが訪れ、

真夏の果実が実る

蒼い空につつまれるこの街です。

一年も半分が過ぎて、

いつものように

なにをしてきたということでもなく、

私の時間を…

過ごしてきたということでしょうか。

そんな六月の最終週、

保護司の立場として、

地元の保護司会のみなさまとごいっしょに

北海道にあります

網走刑務所の視察にいってまいりました。

刑務所の視察も回を重ね、

全国各地を訪れましたが、

北海道は、

はじめて

足をのばしたところとなりました。

現在の網走刑務所は、

懲役も短く、

いたって

軽い罪の服役が多いとのこと。

囚人全体の人数のうち、

東京方面から

収監されるわりあいが

大きく占めている説明をうけました。

そのために、

中の作業では、

木工、木彫り細工等、

刃物を使用することが日常的で、

また、

刑務所の正面、

塀の外の作業もおこなわれると、

以前、

聞いたこともあります。

昔々なら北の国の果て、

息さえ寒さに凍る極寒の地に送られて、

北海道開発に従事して、

主要道路をきりひらいた

開拓者のひとりであっても、

無名のまま

その場に息絶え

葬られていった時代があったことを思いますと、

現代の網走刑務所は、

落ちついているのではないでしょうか。

視察は、

刑務所内、

作業の風景や、

部屋の様子、

響きわたる

受刑者の号令の声を

聞きながらの時間となりますが、

日本各地、

刑務所の役割もそれぞれ、

凶悪犯が刑に服しております刑務所には、

まだ視察の経験がありませんが、

殺人や無期懲役、

ときには、

そのような服役囚人もふくまれると

説明を受けますが、

女子刑務所を視察しました数年前も同じ、

事情があるとは言え、

世間から閉ざされた

塀のなかで過ごす年数と、

出所してきた世間の風あたりは、

ありふれた

普通の暮らしをしていた

あの頃とくらべると、

その代償は、

とても大きなものなのです。

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さて、

七月にはいりますと、

もう明日からお盆のお経に…

磐田市内、

浜松市内をまわる私の姿が…

いよいよ

その風物詩の軌跡を残していくのです…和尚のひとりごとでした。

 

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