和尚のひとりごと “明日の点を目指す”
六月の風につつまれて、
街中の木々たちが空からの潤いを
待っているように感じる
この梅雨の季節です。
雨粒は、
空からの化粧品、
潤いは、
透明のベールを贈りながら、
大地の生命に
美しさを飾ることでしょう。
そんな風に思うだけで、
雨の日の憂鬱が遠くへとなり、
こころも
軽やかになるのではないでしょうか。
こころの持ち方ひとつで変わる気分。
いつもいつも『イヤだな』とか、
『心配』とか、
生きていれば
何でということが…
訪れること…多々ありますが、
それもまた、
生きている以上の必要な峠道。
追いこまれて
生きることをリセットするより、
人生の山道を登りきる
サバイバルなあなたでいてほしい。
道具など無くても大丈夫。
あなたがいるじゃないですか。
なにも無いところからはじまり、
文明は、
開化してまいりました。
いつもいつも
ゼロのわたしを意識できるあなたなら、
プラス1やマイナス1、
その道の長さなど、
どちらも通過地“点”の文字の如く、
あなたの道のりの点…の
ひとつに過ぎません。
その点がつながって、
そして、
つづいて線となる。
あたらしい
春に新しい道を歩みだして
いまごろ、
思っていたこととは、
ちょっとちがうかもと
考えはじめる六月だからこそ、
点の歩みで過ごしていきましょう。
一筆書きの直線が描ける人生は、
だれよりも
優れていて素敵ですが、
細かく刻んで
直線を描いていく点描の人生だって素敵。
ひとそれぞれの美しさは、
そんな生き方を知り、
どちらを選択しようとも、
いま目の前の鏡に映る
わたしの美しさに、
だれかがふりむいてくれますよ…
それ…美しい生き方と。
わたしは、
好きだな、
昨日の点を今日の点に結びつけて、
また明日の点を目指す…
あなたのことを…和尚のひとりごとでした。
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