和尚のひとりごと “辿る…息子の思い”
三月最初の週末を迎えております。
桃の節句も終わり、
日本列島各地、
お祝いの風も
やさしく吹いたのではないでしょうか。
また、
この季節は、
卒業式のシーズン、
抱えきれないほどの思い出を胸に、
新しい船出を
迎えられましたみなさまに
幸多きことを願います。
さて、
磐田市内を歩いておりますと、
また車で走っておりますと、
早咲きのピンク色が美しく
咲きほこっております。
ときおり
気温も冷たさを感じることがありますが、
もう、
気分は春のウキウキ感で
街並みも楽しそうに見えてきますから、
見ている私の方も
ワクワクしてくる今日この頃です。
さて、
土曜日の午後は、
午前中の仕事を終えて、
南磐田保護司会見付支部の集まりに
出かけておりました。
今年一年間の研修予定の確認と、
もうそろそろみんないっしょに
研修旅行をと…提案がありました。
新型コロナウイルスによる
感染拡大により、
北九州にございます
医療刑務所視察を最後に、
ここ数年は、
遠くへの研修も
実施されておりませんでした。
ようやく、
感染も落ちつきを見せて、
徐々に
季節性の感染病へと
移行していく雰囲気となりましたので、
三年ぶりに
北海道網走刑務所視察という案が
説明されました。
みなさま、
異論はなく、
日程の都合がつきましたなら
ぜひ参加したいという声がほとんどでした。
おそらくは、
今年の六月頃になりそうですので、
私も調整ができるようなら
ひさしぶりに
網走を訪れてみたいと思っております。
もう、
二十数年前、
冬の流氷体験と網走…
というツアーに参加して以来になります。
広大な北海道は、
もう数回訪れておりますが、
訪れる季節によって
風景が変わりますので、
更生保護の一助を担う
保護司会らしい
見識深める目的を兼ねた
旅になればいいなと思います。
保護司の任期も再任を繰りかえし、
この先、
あと十数年で終わりを迎えます。
なかなか新しい受け手がなく、
大変なお役目ではございますが、
社会から認められました
信用と人間性の証として、
年齢が七十歳と数年にたどり着くまで…
がんばってみますかね。
私の知らないところで父も、
故郷滋賀県で
この無報酬の国家公務員扱いの役を
長くつとめておりましたので、
普段、
息子も知らなかった
父のまた別の一面を辿る意味としても、
静岡県というちがう保護司会といえども、
息子は、そんな思いを持ちながら
父の背中を、
どこかでさがしているのかもしれません、
四十代からやめずに…いまも…ね…和尚のひとりごとでした。
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