西光寺
時宗 東福山 西光寺
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Saikouji Blog

和尚のひとりごと ”権少僧正から少僧正へ”

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こちらに向かって進んでおりました台風六号、

夕方遅くに温帯低気圧に変わりました。

しかし、

引きつづき大雨の警戒は必要と、

警報が出されております。

本堂は雨戸を閉めさせていただきましたので、

多少の風雨にも少し安心ですが、

警戒を怠りぬように今夜は過ごしたいと思います。

さて、

昨日、

神奈川県藤沢市にございます

時宗総本山遊行寺(じしゅうそうほんざんゆぎょうじ)にて、

僧階の昇補伝達および授与がございました。

これは、

得度をして僧侶の道をスタートさせてより、

定期的、功績等でその階級が昇進していくものです。

そのなかでも一人前の僧侶として見ていただける最上位の位が

僧正(そうじょう)です。

僧正の位も下から上まで六段階に分かれており、

毎年、位を上げる基準、条件をクリアーされた僧侶のなかより、

それぞれ昇進させる僧侶が決められます。

僧正の位のグループにはいって

はじめて紫色の衣を身につけ、

「「老僧(ろうそう)」と呼ばれる僧侶になります。

我が宗派では、

それが一人前になった証の呼び名であり色でもあります。

私も5年前に僧正の一番下の位を頂戴し僧正のお仲間に、

法事のときは堂々と紫の衣を身につけております。

今回、

すでにいただいておりましたその位から

ひとつ上の位へとあげていただけるということで、

今年度、階級を昇進されました和尚さまたちとともに

管長から直接手渡しにて辞令をいただいてまいりました。

位がその僧侶の価値を決めるものではありませんが、

長く勤めてきたその功績等に対して、

選ばれ授与されるものと思います。

僧侶の位をスタートさせて三十年目の節目でいただけた

自分へのご褒美であるかもしれません。

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今日はお昼近くより雨模様となりましたが、

静岡市よりお嬢さんがお二人お見えでした。

縁結びのお参りで二度目の西光寺だそうです。

帰り際、

立ち話をさせていただきましたが、

私のお話が

「おもしろくてよかったです」

と感想を述べてお帰りになりました。

二度目ではありますが、

ここを訪れますと落ちつくそうです、

もちろん、

「また来ます」

という言葉を残して静岡市に向かわれました。

雨がすがすがしく感じた午後のひとときです…和尚のひとりごとでした。

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