西光寺
時宗 東福山 西光寺
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Saikouji Blog

和尚のひとりごと “まだまだ漢字とのお付き合いです”

十月の三連休も最終日、

周辺のお祭りも

賑やかな余韻を残しながら、

終わったところが

各地であったと思います。

夕べも

車で走っておりますと、

規制前の赤いライトを照らしいながら、

町の人たちに引かれた

屋台が到着するのを待っている姿を

何人をも通りすぎました。

みなさん

お揃いの法被にカラダをつつんで、

大人も子どもも

集合場所へと歩いておられました。

待ち望んだ秋のお祭り。

雨模様のなか、

濡れるそんなことより

開催できた喜びのほうが大きくて、

屋台に煌びやかな電飾を乗せて

通りを進んだことでしょう。

きっと、

これをきっかけにして、

来年こそは、

気を遣わない本来に戻れそうと、

だれもが感じられたのではないでしょうか。

さて、

私も住職となりもう数十年、

今日まで

たくさんの方々を送り、

阿弥陀さまのもとへと旅立っていかれました。

その人数の…分、

永遠の名前であります

戒名をお付けしてきましたが、

やっぱり、

心に残るものを、

故人をイメージして思いだされる

漢字をひとつひとつえらんで授ける。

この姿勢は、

いまも変わらない私です。

だから、

お元気な頃から接して人となり、

社会的な立場、

趣味でつづけてこられたことなどを

私の心のなかに記録として刻み、

そのときが訪れたなら

その記録を開き、

相応しい漢字を思い浮かべて…

これだと思った

瞬間のインスピレーションを信じて、

戒名を組みたてていきます。

過去には、

若かりし頃、

『う~ん』と悩みながら

お付けしたものもありますが、

それも

経験値としていまの私があります。

お子さんが誕生されたとき、

ご両親がわが子の人生を思い命名する

愛情いっぱいのお名前より、

長く長く

比べものにならないほどの時間を

過ごされていく永遠のお名前。

そう思いますと、

戒名の文字が持つ意味は、

住職の気持ちに…

かかっているということでしょうか。

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近いうちに、

その機会がありそうです。

もうすでに

私の頭のなかには、

その方の人生を表す漢字…が積みあげられております。

まだまだ

続いていきます、

漢字とのお付き合いです…和尚のひとりごとでした。

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