和尚のひとりごと “八年近くの月日と春夏秋冬を”
日本列島が猛暑につつまれております
七月最後の一日。
日曜日は、
全国的に気温四十度に迫る勢いの…
お日さまの陽射しです。
これが夏と言えば夏ですが、
カラダと向きあいながら
倒れないように過ごす
夏本番がやってまいります。
でも、
七日間が過ぎますと暦では立秋。
カラダを通りすぎていく風に、
涼しさを感じ始める
予定日ではありますが、
まだまだそうはさせまいと、
お日さまも意地を見せる日々が
続いていくのかもしれません。
そんなお日さまの意地と
上手につき合いながら、
私は、
八月のお盆を迎える十数日間、
お盆のお経を勤めるため
お檀家さまのお家を一軒一軒、
磐田市周辺を明日…
一日からまわります。
朝一番の早朝、
早起きのセミたちに
背中をおされて夕方まで、
いつものように
心をこめて
ご先祖さまのご供養を勤めてまいります。
新型コロナウイルスによる
感染拡大も心配される、
ふたたびの八月ではありますが、
政府から出されます
制限もありませんので、
この夏も
暑さに耐えて勤める
二週間少しの修行にまわりたいと思います。
普段は、
楽をさせてもらっておりますので、
一年に一度、
夏のお経をこなしてまいりたいと
思います。
年齢を重ねて、
若い方のお手伝いがなければ、
ご年配であっても…住職として、
炎天下の下へ。
カラダが疲れたりとか、
体調を崩すことがない限り、
また、
多少は耐えて勤めるのが住職の使命感。
そんなお坊さんが多いのではないでしょうか。
義理の叔父でありました
西光寺の先代も、
多少のカラダの不調を表に出すことなく、
七月と八月のお盆を勤めあげ、
そのあと、
体調の具合悪さから診察。
二ヶ月半後には、
肝臓がんで旅立たれていかれました。
最後の最後まで
ひとりでお盆を勤め終えて、
その年の晩秋、
五十八年の人生に
終止符をうたれたのでした。
住職としては、
在任十四年間。
私はすでに…
その二倍以上の年数を
住職として過ごせておりますので、
それだけでも幸せと感じております。
いまは、
元気で
炎天下を自転車で颯爽と走っていても、
一年一年、
カラダも変化してまいりますので、
そこは仏の知恵で乗りこえ、
まずは、
いまと変わらない元気さを維持する
七十歳までを目指してみますかね。
残り、
八年近くの月日と春夏秋冬を、
一日一歩の感覚で進みながら…和尚のひとりごとでした。
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