和尚のひとりごと “そんなの最後の二日間ですから”
のんびりとお休みのひととき。
いつものように
早朝より
京都のラジオを聴いておりますと、
平日の番組が。
そうか、
お休みでも月曜日…と気がつきます。
海の日の一日。
名前の如く、
海に向かうひとたちのなんて多いことか…。
と様子がとどくでしょうか。
今日もお寺の私は、
気分だけでも砂浜にと、
本堂のBGMを
サザンオールスターズにしながら、
このひとりごとを
したためております。
ゆっくりと時間を感じながら、
境内から聞こえてまいります
セミたちの声をも
心地よく感じられる私でいようと、
朝から決めた、
風もやわらかい
たったひとりの空間です。
世間に目を向けますと、
ふたたび
新型コロナウイルスによる
感染もひろがり、
熱をだして体調が優れないと、
ついつい
周りも
ご本人も疑ってしまいます。
知り合いのお医者さんの話でも、
この街でも感染者が増えて、
発熱を感じたなら
ほぼまちがいないと。
それだけ七つ目の波は、
日本列島を北から南へと、
東から西へと、
右往左往しながら
街の隅々まで押しよせているのでしょう。
七月のお盆から、
八月のお盆へと、
たくさんのひとたちが移動する
時期を狙ったように、
彼らも必死で生き残る術として、
この時期をえらんだのでしょうか。
風光明媚なこの国をめぐって
旅行気分のように、
目に見えない存在は、
確実に
その背中のうしろまで迫っている現実に、
おとなしく
ここに座っている選択の正解を
感じている私です。
でも、
ときには気分転換、
ずっと離れた
外の風に吹かれたいと、
こころもからだも騒ぎだしたなら、
車に乗りこんで
とりあえず…
目の前の道を走っていこうかと、
思案している午前中のひとときです。
遠くのまた遠く、
湘南の波音が聞こえてきた
気分になりながらね。
列島各地、
あの街この街、
子どもたちも
夏休みがもうそこまでです。
夕暮れまで
お日さまと遊んだ、
あの子ども時代が懐かしい私です。
夏休みの宿題?
あの頃は、
そんなの最後の二日間ですから…。
いまも
それから成長していない
子どもこころの私なのです。
この世を去りゆく順番が訪れたなら、
『最後にしてくれ』と…
言ってみたいと思います…和尚のひとりごとでした。
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