和尚のひとりごと “けなげさに謙虚を学ぶ”
二月も残すところ二日間。
最後の週末、
日曜日の時間が進んでいきます。
もう、
耳を澄ませると、
三月の足音が聞こえてきそうな時節となりました。
昨日あたりから
気温のほうも上昇をはじめて、
文字どおり“春”の景色が描かれつつあります。
参拝のひとたちも少なめ、
でも、
そのぶん
ゆっくりとお参りができる西光寺です。
春一番でしょうか、
少し風が強めですが、
この風に乗った
春の妖精たちが街の隅々に
本格的な暖かさを贈りとどけているのかもしれません。
ここから見あげる空にも、
楽しそうに雲が流れて、
フワフワと旅を続けているようです。
落ちついた時間がここにはありますが、
この空とつながっている
遙か遠くでは戦争が始まり、
一分一秒、
気をゆるせない時間が刻まれています。
すでにたくさんの命が犠牲となり、
報道によって
ライブ映像がとどけられておりますが、
同じ地球上に住んでいる者同士、
どうして、
こうして、
いがみ合って生きるものなのでしょうか。
同じことをくり返す、
人のもっている
浅はかさにあきれている地球ではないでしょうか。
どんな結果と、
まだ見ぬ
どんな未来につながることになるのかは…
だれにもわかりませんが、
人類を破滅へと導くスイッチだけには、
手をつけては…ほしくないものです。
いまは、
この戦争の早い終息と
ふたたびの平和が訪れることを祈るばかりです。
命を散らしたひとたちも、
こんなことで
人生の終わりを迎えるとは、
思っていなかったことでしょう。
戦争をはじめた側からしますと、
北京オリンピック2022が終わり、
このあとひかえている
パラリンピック開会までの時間内に
すべてを終わらせようと見えるぐらいの展開ですが、
ほんと地球が泣いていると思います。
ここではなにもできないとはいえ、
その自然の涙を共有しながら
“せめて”
と、
仏さまに手を合わす私です。
二月の出来事がどうあろうと、
でも、
自然は、
やっぱりちゃんと、
春をはこんで来てくれるものなのです。
そのけなげさに謙虚を学び、
賢く受けいれる
わたしたちでありたいですね…和尚のひとりごとでした。
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