和尚のひとりごと “ただひとつ…あいつのことを忘れなければ”
いつもなら平日の水曜日。
でも、
今日は、
日本全国祝日で
ゆったりとした時間が刻まれていきます。
気温も低め。
本格的な春を呼ぶ風、
二月も意地を見せたくて
冷たさを送りとどけているのでしょう。
北の山々に目を移しますと、
白く着飾った峰が寝そべっております。
もう、
あと少しで
その白さも消えそうですが、
あのてっぺんでも
去りゆく二月の意地がひろがっているのでしょう。
残り六日間も過ぎれば弥生三月。
あの時の寒さが懐かしく思えるように、
いまこの寒さをカラダに
刻んでおくことにいたしましょう。
暖かさが訪れた折には、
花々咲きほこる川の畔で、
大きく自由に横になってみたいものです。
小川の流れに心をあずけて、
静かに
その音に耳を澄ませながら、
目の前にひろがる
大きな青空を眺めて楽しみたいですね。
こんなウキウキする心の景色は、
二月ならではの…心模様。
さて、
二月が終わりますと、
別れと旅立ちのシーズンでもありますが、
志高く前へ!
そんなエールを背中に贈り、
あらたなステージでの挑戦に
臨んでほしいと思います。
卒業式の形も…変わってしまったここ数年。
それにめげず、
仲間たちと過ごす時間に
青春の火を燃やして、
二度ともどらない、
その笑顔の思い出のため、
かけがえのない大切な
『いま』に生きてほしいものです。
やがては、
ふたたび出会えるそのときのために、
このときを
めいっぱい楽しんでほしいものです。
もちろん、
お互いのがんばりと元気を祈りつつ。
離れていても絆は…
そう簡単には、
切れることはありません。
ただひとつ…
あいつのことを忘れなければね。
先日から
本堂のBGMを、
別れと…卒業のソングにいたしております…和尚のひとりごとでした。
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