和尚のひとりごと “都合のよい解釈の私”
二月にはいり、
暦も立春を過ぎました。
この文字どおりであるなら
もう春の気分で過ごせるのですが、
ここに来て春の寒波、
冷たい空気が日本列島をつつみこんでおります。
地方によっては、
また雪景色に
変わってしまったところもあるかもしれません。
先ほど聴いておりましたラジオ、
KBS京都でも緊急気象速報、
滋賀県の彦根市あたりに
大雪警報が出されましたと。
私の一番下の妹も、
彦根のまだ北の北、
豪雪地に住んでおりますので、
きっといまごろは、
降りつづく雪景色のなか、
手伝っております
お寺の受付に座っているのかもしれません。
このお寺には、
よくお正月の折、
帰省を兼ねて寄っておりましたが、
いつも境内に降りつもった
雪の山を眺めながらの参拝でした。
ここ数年は、
立ち寄ることもありませんが、
きっと、
足下深く、
雪の参道がつづいている…今日でしょう。
さて、
冬のオリンピックも始まりました。
日程は、
夏とくらべて短いですが、
画面を通して
世界の本物に触れることができる機会です。
日本列島も新型コロナウイルスによる感染拡大、
オミクロン株のひろがりに、
どこかにでかけることを…
ちょっと躊躇するような
雰囲気が漂っておりますので、
家で過ごすのには、
いいタイミングであったのかもしれませんね。
ここ磐田市も感染者の数が増えて、
地元の市民病院もパンクしております。
本日、
お経を勤めさせていただきましたお家の方々も、
『病院の診察に通っていますが、
ここのところ電話が通じず大変だった』
と。
『いまは、なんとか、
診察の予約がとれて安心はしています』
と。
医療崩壊とは、
その感染者の受けいれで、
他の救える命の治療に
手が回らなくなることだと思うのですが、
一日でも早く、
病院を…
必要とされております方々にとって最後の砦、
いつでも、
どんなときも、
受けいれて下さるその日が…
もどって来ることを願うばかりです。
草地磐田市長さま、
磐田市役所の職員さま、
難局に立ちむかう
市民の視線に立っての日々の市政に、
心から敬意を表します。
さてさて、
縁結びのパワースポット、
西光寺も静かな日曜日です。
お寺の空間は、
密になるところではありませんが、
本日もお参りされるひとたちの姿に、
とてもありがたく思う私です。
この街の周辺市町村、
いま抱えている感染の危機感を間近に、
そして、
肌で感じる私の心を、
今日も訪れて下さるみなさまが…
癒やして下さるようです。
“こんな不自由な世のなかですが、
ここのお参りだけは…来たかった”
と。
参拝の様子を眺めながら、
そんな声を
みなさまからいただけているように感じる、
都合のよい解釈の私、
これも私らしさなのです…和尚のひとりごとでした。
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