和尚のひとりごと “梅の蕾ふくらむ聖域で”
一月も最終の週末を迎えております。
気温は穏やかで、
青空が広がる
いいお天気に恵まれました。
浮かぶ白い雲たちも、
まもなくやってくる
初花月に期待をこめて流れていくようです。
西光寺の裏庭に佇んでいる
白梅の木にも蕾がふくらみ、
まもなく
『お待たせしました』
と美しく、
そして可憐な花びらを開くことでしょう。
立春の風が吹く頃には、
気分も春模様となり、
心はずむ日を、
ゆびおり数えることでしょう。
それまでは、
蔓延防止等重点措置に
つつまれております富士の国。
遠くより
近き景色にモヤモヤをあずけて
過ごすことにいたしましょう。
ひとの流れをおさえること、
ひとと接する時間と距離感。
決められたことを確認しつつも、
そこに
向かわなければならない理由があるなら、
自己防衛と
相手を守る手段で良き時間を迎えることも、
また良しと思う私です。
感染をひろげる結果で、
日本列島、
社会の動きが止まりそうな
世の中になってまいりましたが、
この静岡県も、
磐田市も、
感染者数が上昇して、
日に日に危機感につつまれております。
そのなかで我慢をしながら、
いかに
満たされた時間をさがしていくか…。
信頼のできるまわりの環境ならば、
集まる場所や
時間など関係ありません。
アルコールだって…
家飲みもOKだと思いますし、
Stay…Homeをとことん楽しみながら、
ときには、
自分の家にあります
ちいさな庭を
久しぶりに眺めながらのひとときでも
心は満たされるものです。
楽しくない、
あれが欲しい、
なんで私ばかりが…。
心が生みだす作用は、
ときに自分自身の幸せ感を、
自分自身で
遠のかせる原因を生みだすことだってあります。
反対に、
こんな
不自由な世の中になったからこそ、
煩雑な、
自分自身の心と向きあう
時間が生まれたと思い、
ゆっくりと、
この先の生き方に
幸せを見つけてほしいと思います。
裏庭の梅の木の近くに、
命絶えた鳩が横たわっておりました。
最後の瞬間は、
梅の蕾ふくらむ聖域で…。
これもまた、
鳩にとっては、
幸せなことだったのかもしれませんね…和尚のひとりごとでした。
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