和尚のひとりごと “弥勒菩薩さま…はやく はやく はやく”
土曜日の朝を迎えました。
本来なら
週末の楽しさをはこぶ風も、
日本列島を
その感染力で脅威に包みこんでいる
オミクロン株の刻々とした報告に
影をひそめているようです。
静岡県も、
磐田市もここにきて感染者の数が上昇し、
一気に緊張感が走っております。
どこにでかけても、
どこで過ごそうとも、
みんな同じ。
心の闇が扉を開いて、
人の心まで病んでいきそうな状況です。
さて、
今日も
大学入学共通テストに臨もうとされていた
受験生の高校生をふくむ
三人が十七歳の少年に刺されたとニュースが流れ、
いったい日本人の心の美しさ、
真心は…
どこに消えてしまったのか。
昨年の放火殺人事件も、
電車のなかでの無差別傷害事件、
ほんと、
いったいどこに
心の安らぎがあるのでしょう。
まわりを気にしながら
“ささっと”通りすぎる外での時間など、
いつなんどき
ふりかかる危険に対して
身を守る時代に…
はいってしまったのでしょうか。
新型コロナウイルスによる影響は、
心身とも蝕む、
まさに
末法(まっぽう)の時代を生きる私たちのようです。
心の導きがまったくない、
身勝手で、
自己中心的な行動が
かけがえのない命を奪っていく。
負の連鎖は…
いつまでつづくのでしょうか。
心の闇を晴らす灯が消えてしまったなら、
だれもかれも道連れにして
相手の灯も消してしまえ。
くり返される悲劇と事件に、
この自然界は、
新型コロナウイルス以上の罰を人類に与えそうで、
滅びゆく
文明の繰りかえしがいま、
この文明にはじまったと思えるほど、
身勝手に生きている私たちなのですね。
私も100%…
褒められる生き方などできておりませんが、
この大地に生かされている
一度きりのチャンスと感謝だけは、
失いたくないと新たにした私です。
弥勒菩薩さま、
はやくはやくはやく。
地蔵菩薩さまだけでは、
ひとの心の濁りに
手がまわらなくなってまいりました。
ほんと、
そっぽを向かれたなら、
この世から
すがるものが無くなってしまいます。
お不動さまに疫病退散を願い、
不動智の悟りを授かりながら、
いまこのときをお待ち申しあげます。
安心(あんじん)の境地に生きながら…和尚のひとりごとでした。
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