和尚のひとりごと “スイッチをしまってしまうと…私らしくないんです”
十二月、
師走にはいりましても
余計に時が進みゆき、
一日一日が過ぎ去ってまいります。
この十一ヶ月…
なにをしてきたのかと思いかえしても、
たいしたことは、
してこなかったなと…
それより、
反省の日々のほうがつぎからつぎ、
そんなことが思いうかぶ私です。
さて、
年末恒例、
磐田市仏教会主催によります
歳末助け合い托鉢が今年は実施され、
十二月四日の土曜日、
私も会員の寺院として参加してまいりました。
暖かい静岡県とはいえ、
流石に十二月。
ご高齢の和尚さんたち、
ご法務が重なった
和尚さんたちのお休みもありましたが、
まわりを見まわすと、
還暦を過ぎた私でさえ、
年下の和尚さんたちの多さです。
磐田市内の寺院におかれましても
世代交代が進み、
現役を引退される
ご住職の便りが毎年のように聞こえてまいります。
それもまた、
時代が変わる風、
お寺といえどもみな同じです。
ただ、
これからの時代、
如何に寺院を守り続けていくか、
いまのこの時代以上に
アイディアと知恵が求められる
重荷を背負うことになります。
ある程度、
年齢を重ねてきますと
だれもが面倒なことはやりたくはありません。
新たにはじめるなど
知恵も思いつかないのかもしれません。
とにかく
いまを守ることで精一杯と。
やっぱり、
どんなに裕福に満たされている、
充実ある寺院であっても、
十年後、
二十年後の姿と現実を想像して、
それに対する対抗策を秘めておくことも、
これからの寺院経営には…
必要と思います。
西光寺も先日ではありますが、
そんな将来の危機感を説明して、
お檀家の役員のみなさまの賛同を得て、
樹木葬の計画をスタートいたしました。
お世話になる
企業さまとも本契約を済ませて、
いよいよ西光寺としての準備にはいります。
生みの苦労の如く、
壁が高くとも、
越えて行かなければなりません。
いくつものステップがあり、
転んでも転んでも転んでも、
立ちあがる私でありたいと思いますし、
そんなときこそ、
経験値豊かな方々にお知恵を拝借して、
私が住職としてとり組む
十年先のニーズに応えられるよう
チャレンジしたいと思います。
四十代では本堂の新築、
諸堂および境内整備を乗りこえ成就。
あれから二十年近く過ぎたいま、
まだまだ
“やる気スイッチ”をしまいたくない、
成就を目指したい私なのです。
だって、
スイッチをしまってしまうと…
私らしくない気がするんです…和尚のひとりごとでした。
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