和尚のひとりごと “京都の雪のうえに残してきた足跡は…いまは遠くへと”
十一月も
最後の週末を迎えました。
賑やかに着飾っていた
色とりどりの木々も
ようやく
落ちつきを見せはじめてくる頃でしょうか。
去りゆく晩秋に葉っぱを乗せて、
風にはこばれた落ち葉たちは…
いったい
何処へと去っていったのでしょうか。
ひっそりと
隠れて
また大地へと還る
支度をはじめているのかもしれませんね。
さて、
先日の祝日、
勤労感謝の日は、
京都の空を眺めておりました。
何回か
エントリーして走っております
京都マラソンのイベントとして、
世界遺産の二条城のなかを
限定四十名が走れるという企画、
申しこんでおきましたなら抽選に当選して、
参加することができました。
早朝、
七時から二条城が開門されるまでの間、
一時間半ほど…
貸しきり状態でランニングができるというチャンス。
幸運に恵まれて、
私も前泊で参加してまいりました。
徳川の時代より
歴足を刻んできました二条城の建物、
外観を眺めながら庭園、
敷地内を…約10キロほど、
周回しながら駆けてまいりました。
普段は、
走ることが許されない散策コース。
またひとつ、
思い出に残る体験をさせていただきました。
2022京都マラソン自体は、
昨年につづいて
市内での開催は見送られて、
エントリーされたみなさまが自由に、
自由な場所で
ランニング距離を積みかさねて、
定められた期間のなか
42.195キロ達成をもって
京都マラソン完走の証をいただける形となります。
この参加エントリーの資格も
二条城ラン当選者には、
優先枠が設定されており、
当選者の特典としてもれなくついており、
さっそく
参加料をおさめて
エントリーを済ませました。
紅葉も最後の時期、
修学旅行をはじめ、
たくさん
観光のひとたちが京都の空を
眺めておられました。
そんな賑やかな声が静かになったとき、
古都京都の街並みは、
冷たく澄んだ季節を迎え、
白い恋人たちが遊ぶ景色へとかわっていくのでしょう。
本来の京都を楽しむのなら、
その厳冬のなかに佇む
寺院や鴨川の流れ、
長く悠久の歴史を語り続けてきた
自然豊かな景色に出会える、
これからがベストシーズンと思う私なのです。
積もった雪のうえを歩いて、
たくさんのお寺をまわった
あの日を思いだしてしまいました。
あの時、
京都に積もった
雪のうえに残してきた足跡は、
いまは遠く…
私の記憶のなかだけとなりました…和尚のひとりごとでした。
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