西光寺のブログ

とても静かで

穏やかな水曜日を迎えました。

ちょうど紅葉シーズン、

日本列島各地、

小さな祝日の時間に楽しい笑顔を重ねて、

たくさんのひとたちが目的の場所へと、

もうすでに足をはこばれ、

向かっておられることでしょう。

朝のワイドショーでも、

車の渋滞の様子や、

紅葉のスポットにあふれる

ひとたちの様子を放送されておりました。

そんな報道を見たあと、

西光寺の裏庭のモミジは…

どうだろうかと眺めてみましたが、

まだまだ

青さが残る姿で風に揺れておりました。

日中の暖かさを思いますと、

今年も例年通りなら十一月最後のあたり、

紅く姿を変えていることでしょう。

朝夕の冷えこみは知らん顔、

まだまだ青く、

若く、

『散りたくない』

とモミジも話しているのでしょうか、

ゆっくり

うつろいでいく季節の景色に、

慌てずのんびり、

北風が色彩を贈りとどけてくれる

そのときまで、

もう少し

“今”を楽しんでいたい、

境内の落葉樹たちなのかもしれません。

文化の香りがキンモクセイと遊び、

街中を駆けめぐりながら、

ひとときの安らぎを描くその様子に、

こころも軽やかになる

みなさまではないでしょうか。

西光寺も昨日から、

本堂のBGMを

クリスマスバージョンにいたしました。

白い季節が恋人同士をつつみこむその夜まで、

しばらくの間、

心地よく響いていることでしょう。

仏さまのまわりでは、

教会が目に浮かぶ

イメージのメロディーが楽しそうに踊ります。

ひとつひとつの音符が仏さまを誘い、

『しばらくよろしくお願いいたします』

と挨拶をしているのでしょう。

え、なんでわかるの？

って…

仏さまのお顔を見ればわかりますよ、

とても嬉しそうに

微笑んでおられますもの。

『今年も和尚がクリスマスの風景を連れてきたのか、

そうかそうか』

とね。

あなたも一度、

その微笑んでおられます

仏さまたちに会いにきませんか？

そうなのです、

どこのお寺であっても、

お寺に出かけるとは、

そこにおられます

仏さまに会いにいくということなのです。

どうせ出かけるのでしたなら、

怒っておられます仏さまより、

笑顔の仏さまに会いたいですものね…和尚のひとりごとでした。