和尚のひとりごと “時はいま…東の都へと向かうことにしますかね”
曇り空からあふれてくる
雨粒が落ちて、
大地のうえに到着した頃は、
先に濡れた仲間たちが迎えてくれるでしょうか。
カラダに感じる風は無く、
ピタッと動かない木々の枝に、
静かさの秒針を重ねている日曜日の朝です。
ゆっくりと、
目覚めのときを過ぎて動きだすひとびと。
“さあ、今日はなにをしようか”
と数日後に近づいてくる
シルバーウィークに思いを馳せながら、
楽しいことをお考えになることでしょう。
秋のお彼岸が日本の原風景をとどけ、
あの景色に逢いにいきたいと
旅情につつまれるシーズン。
早く、
県境を越えての移動が叶い、
他県ナンバーの車だって
堂々と
走っていける日がもどって来てほしいものです。
それまでは、
数ヶ月の我慢が必要だと思いますが、
新型コロナウイルスに対する
ワクチン接種も二回目を終えた人数が、
国内の人口の半分以上となり、
徐々にではありますが
気分的に安心する雰囲気がひろがり、
日本列島を漂っております。
でも、
都道府県においては、
危機感をもって、
まだまだ
気を許せない環境下にあるところもあります。
いろいろなことがあって二年の月日。
三年目には、
気兼ねなく語らい、
ふらっとひとり旅や
日帰りのプチ旅行ができます…
時間であってほしいですね。
今日も、
昨日につづいて本堂では、
新曲とアルバムの発表があって
話題になっております
ABBAの歌が流れております。
誰もこないお寺に、
せめてBGMでもかけながら
寝っころがろうとはじめてかれこれ十数年、
そのときどきのメロディーにつつまれながら、
私も近い予定、
“自由”の文字を背負いながら…
でかけられる日を思い浮かべ、
今日の一日を過ごしていきたいと思います。
曇り空と
雨の時間を楽しく思える心ひろい私になりながら。
そんな私になれたら…
不思議ですが…
聞こえてくる
セミの鳴き声に耳をかたむけて、
ここを
楽しもうとしている落ちつきが生まれて、
何処かにでかけなくても
ここがよく見えてくるんですよね、
やっぱりここがあって、
つぎのはじまりに…
つながっている居場所なんだと。
昨日のひとりごとにしたためました…
ますます、
手をのばせば、
もうとどいてしまう東の京の都が誘います、
『そのつぎのはじまりはここだよ』
と手招きをしながら。
『近いうちにいくからね』
とはじまりの居場所でささやいた私です。
それでは、
今身(こんじん)より
未来際(みらいさい)を尽(つく)すまで、
身命(しんみょう)を惜(お)しまず、
本願(ほんがん)に帰入(きにゅう)し、
畢命(ひつみょう)を期(ご)として、
心(こころ)を乱(みだ)れざらしめ、
横病(おうびょう)を受(う)けず、
横死(おうし)に遇(あ)わず、
身(み)に苦痛(くつう)なく、
心錯乱(こころさくらん)せず、
身心安楽(しんじんあんらく)にして、
禅定(ぜんじょう)に入(い)るが如(ごと)く…
時はいま…
東の都へと
向かうことにしますかね…和尚のひとりごとでした。
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