和尚のひとりごと “日ごろより興味津々にいたいと思う私”
秋の空はやさしく、
落ちついた雲たちは、
この街が気に入ったのか、
風が『行こう』と誘っても、
『お先にどうぞ』といいながら、
街の様子を眺めて微笑んでいます。
その微笑みを輝かせるかのように、
ときおり
お日さまの光を浴びて、
嬉しそうにお化粧をはじめるようです。
街の隅々を通りすぎていく風たちは、
遙か高いところを駆けぬけていく
仲間たちを見送りながら、
落ち葉といっしょに
鬼ごっこをしている…
穏やかな景色が広がっております。
セミの声も聞こえてくる午後のひととき、
それぞれの時間を過ごしながら
ひとびとは、
笑顔の花を咲かせているでしょうか。
賑やかな声に
つつまれたいと思っても、
あんまり傍には寄らないでと、
まわりを気にしながら
語り合うひとたちもおられるでしょう。
のんびりと
日曜日の時間を楽しみながらStay…Home。
お酒好きの私も、
緊急事態宣言が解除にならなければ、
日中、
お店にでかけても
飲むことは叶わないので、
おとなしくしておりますが、
その代わり、
Stay…でアルコール。
ここのところは、
お寺でほどよく良い(酔い)気分になっております。
そんなことを
ひとりごとに記していましたら、
お日さまが満開の笑顔で顔をだしてきました。
木漏れ日に揺れる、
秋の模様に飾られていく参道。
ここで出会えるひとたちを季節のノートに記録して、
忘れないように
また会う日を楽しみにしているのでしょう。
『また来たくなったらお目にかかりましょう』と。
さて、
昨日は、
愛知県から営業の方がお見え、
いま流行というのでしょうか、
「樹木葬の墓園を西光寺に如何ですか?」
という内容でした。
いくつかのお寺を手がけておられるようでしたが、
今回、
磐田市内の寺院をまわるにあたって
ここは外せないと…
お世辞かもしれませんが、
小雨が降りしきるお寺で、
少しお話しを伺いました。
それが、
実際…
形となる話しになるかどうかは、
まだまだわかりませんが、
一度、
西光寺ならこれがお勧めと、
提案書を作成されて
お届けくださいとお伝えしておきました。
いまの時代が求めている墓地の形態も、
昔に縛られて拒否をするより、
将来のあるべき
寺院の姿を先読みすることも必要だと感じる私、
興味がなければ、
ほどほどに
お相手してお帰りいただくのですが、
今回は…少し興味がわいた私。
こうして、
これからの寺院経営と運営を見なおしながら、
後の代につなげていける
なにかに巡りあいたいと、
日ごろより
興味津々にいたいと思う私なのです。
美味しいお酒に巡りあえる…
私の夜の街…探訪の興味とおなじ、
共通点があるからでしょうかね…和尚のひとりごとでした。
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