西光寺のブログ

週末の日曜日、

明け方から降りはじめた

雨に濡れる磐田市です。

雨音は流れて遠くとなり、

やがて

大河をつくり南の海へと向かいます。

瓦をつたい落ちてくる水玉も、

下で待ちかまえる

川石の敷きつめられた溝で跳ねて、

あちらこちら、

賑やかな音を響かせながら

境内を濡らしております。

この季節が一番似合う紫陽花も花を咲かせて、

潤いに輝きを増して

主役になっております。

こんな一日は、

こころをあずけながら…

『ぼ～っと』

したくなるわたし。

遠くまででかけなくても

ここにいれば用がたつ。

手をのばせばすぐそこに緑の枝があって、

足下を見ると

落ちついた御影の道がつづいています。

鏡のように空を映しながら、

小さな水たまりに喜んでいるようです。

この小さな水たまりも

鳥たちの口を潤し、

綺麗好きの鳥にとっては、

羽を洗うオアシスとなります。

天からの贈り物は、

気がつかないだけですべてが意味を持ち、

なにかしらの役にたっている。

そう思えるわたしであるのなら、

わたし自身も…

なにかしらの役にたっていると気がつくのです。

あなたのまわりにひろがる景色のすべて、

見えないところまで、

そんなふうに

無駄なく存在しているのです。

だから、

あなたもその存在のひとつとして、

今日もお役にたてるのです。

だれかにお世話になったなら、

だれかにお返しをしよう。

物ではなく言葉ひとつだけでも、

相手のひとは喜びを得られるものです。

あなたの傍らに、

“いま”

その言葉を求めているだれかがいたのなら、

あなたもやさしい灯となり

明かりをわけてあげましょう。

そして、

そんな生き方に

よろこびを感じるようになれたなら、

またひとつ、

役にたてる存在として、

今日も明日も生きてみたいと思える

あなたになれるのですからね。

できることなら、

ずっとずっと先まで

生きてみたいと思えるあなたでいてください。

それが幸せだと感じられるあなたに、

きっと変われますから。

だって、

ひとあしお先、

明日も生きたいと、

わたしもそのように変われましたから、

あなただって大丈夫ですよ…和尚のひとりごとでした。