西光寺
時宗 東福山 西光寺
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Saikouji Blog

和尚のひとりごと “いままでとは変わる普通…転換期を迎えている…いま”

梅雨の季節、

合間に訪れた青空がひろがっております。

風は、

若干吹いてはおりますが、

心地よい

感覚が通りすぎていく肌の感じです。

お隣の愛知県に出されております

新型コロナウイルスによる

感染拡大防止のための緊急事態宣言の影響はあるでしょうか。

静岡県の観光地への人の流れも止まり、

経済的に厳しい街もありそうです。

一方、

そんなことはおかまいなしと、

地元ならいいだろうということで

街のお店に

でかけて感染してしまった報告など、

いま、

静岡県西部の感染者数増加が危惧されております。

落ちついているようで、

水面下では燻っているような感覚。

自分を守るということに徹して我慢、

そうして耐えることがまわりを守ることに、

またつながります。

そして、

どうしても

でかけることになるのなら、

お互いに信頼ができる少人数で、

安心安全なお店へ。

消えていくお店の灯を見て、

見ぬふりをするのなら、

常連として一肌脱ぐ心意気も大事です。

ジッと我慢の気持ちも、

でかけてしまう気持ちも、

どちらも理解できるだけに

難しい選択なのかもしれません。

まだまだ

落ちつきが訪れるまで

しばらくかかりそうですが、

わたしの生き方を試されている、

これも…

ほとけさまからの試練なのでしょうかね。

さて、

二日前、

お檀家さま三軒から連絡がはいりました。

内容は同じ…

『ご葬儀をお願いします』と。

日付を跨いで三人の方が亡くなり、

その打ち合わせで時間の調整を、

なんとか

三軒のご葬儀の日程を決めさせていただきました。

三軒に共通していることは、

お経は、

わたしひとりでということです。

もともと、

関東地域のように

和尚さんひとりでご葬儀を勤めるところではなくて、

このあたりは、

和尚さん…四人、

六人でご葬儀を勤めてきました土地柄であるため、

たくさんの和尚さんで勤めるものと

受けつがれてまいりました。

しかし、

家族葬という文字が現れてより

ご葬儀もコンパクトに。

ご臨席されるひとも

家族が中心になりつつあります。

そこにまた

追い打ちをかけるかのように感染防止の対応から、

いままですべて、

わたしひとりだけでご葬儀を勤めております。

このまま

全国的に感染がおさまってきたとしても、

この葬送の儀の形だけは、

いままでとは変わる普通…

転換期を迎えている…いま…のように感じるわたしです。

IMG_8101

昨日、

書院和室に…

またあたらしい仲間がふえました…和尚のひとりごとでした。

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