西光寺のブログ

西から東へ

雨をはこんだ団体の雲たち。

気が済むまで潤いを大地に残して、

いまごろは、

遠くの街のうえを進んでいるのでしょうか。

大雨の警報が出されておりましたが、

この街での被害報告はありませんでした。

でも、

雨の季節は、

まだまだ続いていきます。

その何処かで

悲劇がくり返されるのでしょうか。

いつもいつも気をつけていても、

過去の出来事に学んでいるはずなのに、

それをあざ笑うかのように

自然は襲ってまいります。

いったん、

暴れだした水の塊は、

小さな隙間をすりぬけながら迫ってまいります。

そうなれば、

もう時間が過ぎゆくことを、

ジッと待つだけです。

安心安全な場所で。

さて、

本堂のなかを見まわしますと、

あたらしい仲間がふえております。

室内で使用するライトを加えてみました。

本来、

毎日、

一日中、

本堂のなかを

明かりで満たすことはないのですが、

その代わりになればと、

いつものように

ネットの世界に情報収集アンテナをはりめぐらせて

探してみました。

 

まだ、

これらは一部で、

このあと…

後発便でとどくものもあります。

お寺は、

そのほとんどが純和風でできておりますので、

置物ひとつで雰囲気がよくなったり、

イマイチかなと…

似つかぬものもあります。

いつもいつも、

これはここに似合いそうだ…

という直感で購入しておりますが、

そこに落ちついてきますと

自然にとけこみながら、

その場所の雰囲気をかもしだしている

ひとつになるから不思議です。

中央のほとけさまに迷惑をかけない飾り方。

まるで、

違和感なく

本堂と一体になっている仏具のような感覚で、

訪れるみなさまを迎えてくれたなら

ありがたいですし、

それをえらんだ

直感の正しさを証明してくださるに通じますので、

余計にありがたく感じるわたしです。

雨あがりの空に

ときおり薄日が照らし、

濡れていた参道も

いつのまにか乾いております。

きっと、

小さな雨粒が残した軌跡は、

埃を掃き清めたあと、

見つからないように隠れているのでしょう、

『もういいよ』

と風に遊びながら…和尚のひとりごとでした。