和尚のひとりごと “イベントに参加してくださる…ゲストたちのために”
穏やかで
暖かなどを通り越し、
夏を予感させてくれる気温に恵まれた日曜日です。
訪れてくださる方々は、
若干少なめではありますが、
それもいまのご時世を考えますと
良いことなのかなと思うわたしです。
さて、
本堂のなかには、
先日、
旧見付宿周辺で開催されました
写生大会の作品が展示されております。
旧見付宿のなか、
お寺さんを含めてあちらこちらで展示されており、
ご家族で訪れておられる様子も覗えます。
きっと、
はじめてのみなさんが多いと思いますが、
えっ…
と思われる方もおられるのではないでしょうか。
こんなお寺…はじめて…と。
やっぱり
何事もインパクトが大切ですから、
お寺の佇まいでつかみはOK!としておきましょう。
さて、
4月から5月にかけて、
日本列島各地では、
大きなイベントやお祭りが企画されたり、
継続で開催されたりと
賑やかな時節ではありますが、
昨年にひきつづき、
『中止』という文字に沈み、
静かな街並みのところも
たくさんあるかもしれません。
感染拡大の危険性を考え、
最大最高の対策を支度しようと、
相手は目に見えぬ存在。
なにかあったからではもう遅く、
感染拡大の一助を担ってしまうことも考えられます。
緊急事態宣言が発令され、
そして延長。
宣言発令の地域も拡大して、
おさまる気配がありません。
わたしひとりだけなら
大丈夫だろうという油断から、
感染とは、
また
そのひとりからはじまるものです。
何処まで続くのか明日が訪れないと、
そのゴールもわかりませんが、
知恵を集めて
話し合った最善策をも消し去ってしまう…
現状についていけない感染力がいまなのでしょう。
そんな周辺の危機感にはさまれた静岡県。
油断ではありませんが、
伝統をつなげてつづけていくためには、
二年連続の中止はできないと、
感染対策に重点を置きながら
開催に向かって準備が進んでいるイベントがあります。
『第二十回記念 いわた大祭り遠州大名行列・舞車』
地元、
磐田市でつづけられている
春の季節…最大規模のイベント。
わたしもそのボランティアとして
毎回協力しながら参加しておりますが、
今日の時点、
開催の方向で動いております。
いろいろな催しが目白おしで進んでいく、
そして、
たくさんのひとたちがたずさわって、
それぞれの担当イベントを作りあげていく…いわた大祭り。
今回は、
整理券のもと入場の制限と、
入場人数限定で開催される予定ではありますが、
たずさわる
ボランティアのみなさんにも家族があり、
職場があり、
移動自粛などの会社的な決まりがあるところも。
一応、
実施で動いておりますが、
著しい
感染状況の変化などで
本当の“やるやらない”判断は、
もう数日だけ先になるのでしょうか。
わたしがたずさわる
遠州大名行列参加者の練習も、
今夜…西光寺の境内からはじまります。
練習の指導者として、
とにかく進んでいる
大会組織の流れに合わせて本番前、
あと二回の練習日を迎えることになりますが、
個人的な本音からいきますと、
なんとか
この流れを止めたいとせき止めてはいるのですが、
わたしの両手からあふれでた
『決行』
という文字は、
もう手のとどかない先のところまで
流れていってしまいました。
手元にとどいている、
刷りあがった真新しいポスターを眺めながら、
もう覚悟を決めて臨むわたしなのです。
手をあげて
イベントに参加してくださるゲストたちのために…和尚のひとりごとでした。
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