和尚のひとりごと “満足と勘違いしていた本当の幸せ”
この街中の桜の花も主人公の時を終えて、
すっかりと葉桜に。
その緑色に、
まだまだという意地を映しながら
風と戯れております。
そんな様子を眺めながら、
こころの一息を迎えるのも
いい週末の過ごし方ではないでしょうか。
ちょっと
感染に気をつけながらのお出かけ、
そんな
素敵な時間を贈ってくれる自然とは、
ほんと、
ありがたいことですし、
大事に守りつづけていかなくてはなりませんね。
やっぱり、
ひとは土と接していかないと生きていけないと思います。
でも、
最近は、
土を使わない
コンクリートビルのなかで生まれた農作物も
たくさん出てまいりましたが、
薬まみれではない
安全と味にこだわる屋内の農作物と言うより、
泥にまみれて、
根をのばす力強さに美味しさを、
こころの味覚で訪ねてみたいものです。
さて、
境内で個展を開催されております彫刻家の先生、
今日もノミ一本で石を刻みながら
お地蔵さまを制作中です。
十日間の個展も
今日をふくめて残り二日間。
大きなクスノキの下で
作品をつくる音が響いております。
境内の木々と一体となり、
やさしく揺れる緑色と戯れているようです。
そんな様子を楽しそうにつつみこみながら、
透明の風たちが通りすぎていく景色に、
こころとカラダの春を感じているわたしです。
石のお地蔵さまとのご縁で、
個展に足をはこばれているひとたち、
縁結びの願いで訪れるひとたち、
ちょっと気になって来てしまったひと、
そして、
お墓参りのひとたちも、
みんな大きなご縁の結びつきで、
こことつながれていく不思議さ。
お日さまが暖かい、
穏やかにうれしいひとたちの流れ。
こんな土曜日のはじまりは、
今日もまた
楽しい一日になりそうな予感がする、
西光寺の風景なのです。
春夏秋冬、
朝に夕に、
昨日も今日も、
また明日も好き。
あなたも、
こんな生き方は如何ですか。
極意は簡単、
いまこのときの“わたし”を誰よりも好きになることです。
あなたにもできる生き方ひとつで、
数字や形で表せない、
『満足』と勘違いしていた
本当の『幸せ』ってあると思うのです…和尚のひとりごとでした。
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