西光寺のブログ

三月最後の日曜日、

雲は雨をはこびながら、

各地に

潤いをとどけ近づいてきます。

もうすぐこの街にも

小さな水玉が落ちはじめるでしょう。

そんな理由からでしょうか、

今日のお寺は、

お寺らしく静かな午前中でした。

人影もほとんどなく、

ご法事のひとたちの声が賑やかだった

ひとときをのぞけば、

こころ落ちついて参拝ができる西光寺です。

さて、

もうすぐ四月。

早い桜たちは、

待ちきれないように可憐な花びらを開いて、

いまが一番見頃の風景です。

本来なら、

ゆっくりと桜の木の下に腰をおろして、

お弁当や

お酒を楽しみたいものですが、

新型コロナウイルスによる

感染拡大の第何波…

感染者の数も下げ止まり傾向の各地、

都会だけの問題ではなく、

地方においても危機感が増しております。

緊急事態宣言がすべて解除されて、

気持ちは遠くへと、

県外を越えて、

そして

我慢しきれないこころが駆けていく。

そんな三月後半なのでしょう。

いよいよ四月、

もっともっとおさえられなくなって

旅情に誘われ動きたくなる季節。

感染拡大に気をつけながら、

自らも

注意をもって

春の空の下にでかけたいものです。

さて、

今日も聖火は、

リレーされているのでしょうか。

地方からの報道もとどくことなく、

離れた地域では、

まだまだ

盛りあがりに欠けているような…

そんな感じがいたします。

わたしのまわりでも、

新型コロナウイルスによる

感染拡大の話題はでても、

２０２０東京オリンピックの話題で

話しが盛りあがるということもありませんので、

やっぱり、

国民感情からしますと、

開催より感染対策に…なんでしょうかね。

感染の歴史はくり返します。

過去に学び明日の希望につなげる。

対策も大切ですが、

わたしたちひとりひとりが

過去に学ぶ必要もあるでしょう。

ジッと自粛の日々とは、

そんな時間を与えられているのかもしれません。

目に見えない存在も生き残るのが目的、

『わたしたちのことを知り、

共存できる道をさがしてくれないか』

とひとびとに伝えたいのかもしれませんね。

どちらにいたしましても、

いつか安心安全の対応で生活も守られ、

命も守られ、

自由も守られ、

そして、

あたらしい日常がもどってくるのでしょう。

その前に、あたらしい四月よ、春一色を連れて、はやく来～い…和尚のひとりごとでした。