和尚のひとりごと “わたしもずいぶんと…大きくなったものです”
市内の道を車で走っておりますと、
いくつかの県立高等学校の前を通りすぎます。
今週、
卒業式を迎え、
三年生は卒業、
賑やかな声が響いていた教室に
その姿はありません。
わたしも小学校、
中学校、
高等学校PTA役員として
二十年の月日を経験してまいりましたので、
この季節の淋しさを
たくさん見てまいりました。
お祝いの一日ではありますが、
三年間という思い出を胸に、
仲の良かった友との別れ。
それぞれの道を歩む門出に、
やっぱり
涙が似合うのですよね。
PTA会長を八年間つとめてきた経験から、
壇上での祝辞も
心をこめて語りかけたものです。
言葉のどこでもいいから
こころに残ってくれるなら、
それがわたしの喜びとなって、
これからの羽ばたきに花を添える時間となります。
このような社会のなか、
卒業式を
挙行していただけるだけでも、
諸先生方の優しさが伝わってまいります。
磐田市にあります
高等学校からあらたな世界へと旅立つみなさまへ、
幸多き
未来が訪れますよう願っております。
さて、
昨日、
いつものように
KBS京都
“笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ”
を聴いておりましたなら、
今年、
小学校を卒業される
お子さんのお話が聞こえてまいりました。
その内容は、
卒業式の前、
この三月に
卒業旅行に行ってきますということでした。
学校の先生たちも
たくさんの行事が中止になるなか、
教育委員会と相談しながら
子どもたちのために計画されたのでしょう。
本来なら、
新しいクラスになって
まもなく
修学旅行が計画されますが、
一年間、
教室で共にした友だちとの旅行、
修学旅行の名のもと、
三月なら卒業旅行になりますね。
新型コロナウイルスによる
感染拡大でいろいろな変化が訪れ、
それがまた
常識とあたりまえの生活様式に変わっていく。
もし、
学校のカリキュラムに障害がないのであれば、
卒業式の直前、
この時期の修学旅行実施も、
とても…
意味のある、
いいものになるなと思った私です。
ちなみに、
わたしの小学校時代、
修学旅行は、
三重県の伊勢神宮と二見浦。
滋賀県の小学校では定番の行き先でした。
何回か、
大人になって訪ねましたが、
いまも変わらぬ
波と夫婦岩を眺めながら、
訪ねるたびに心は、
少年の頃にもどっていたわたしなのです。
さてさてわたしもずいぶんと…
大きくなったものです…和尚のひとりごとでした。
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