和尚のひとりごと “その場所…あのひとの誘いにでかけてしまうあなたのほうが…ひとらしくて…わたしは大好きだな”
祝日の火曜日、
冷たくなる予報から一転、
清かな風の音が響きわたる青空の境内、
参道も嬉しそうに
木々の陰と戯れながら、
鬼ごっこ、
かくれんぼうでもしているのでしょうか。
「もう~いいかい、まあ~だだよ」
と聞こえてきそうな穏やかさです。
こんなときは、
こころも笑顔に還れる景色を訪ねて、
気持ちを重ねた川の流れに浮かびたいものです。
参道を歩いてこころは清らかに。
山門をくぐりますとそこは…
もう仏さまの世界。
上も下も無い平等の空間がひろがります。
一歩一歩深き境地、
境内にはいりますと洋楽が聞こえ、
ある意味異種な感覚になってしまいますが、
以外とマッチするコラボレーション。
これも自由な世界の伝え方、
仏さまの言葉を借りるなら…
“方便”ということでまとめさせていただきましょう。
お寺に限らず、
神さまにお願いされるときも同じ、
お宮さまの参道にも
自分自身の足音を刻みながら、
遠くなる背中側の景色に人生を重ねて、
これからなにをお話ししようかと、
思いを描くわたしであることも大切です。
ただし、
たぶん、
きっと、
お宮さまの聖域に洋楽が流れているところは、
なかなかないかもしれません。
他とちがうここの良さ。
どんなところにでも、
どんなにちいさくても、
どんな風にひっそり佇んでいても、
ひとつひとつ無二の存在がそこなのですから、
わたしさえ
無になることができたのであれば、
きっと
カラッポになったこころに
なにかを感じることができると思います。
だって、
ひともそれぞれ無二の存在なのですから、
おなじなのです。
一分一秒、
その場所に身もこころもあずけて、
本当のわたしで過ごすことにいたしましょう。
さて、
あなたは何処に向かうことになるでしょうか。
『決まりましたか?はい、流石!正解です』
そこが…
いまのあなたを待つ…ところです。
そのこころに正直に行動するわたしの生き方、
ひきとめようとする障害がないのなら、
いいえ、いいえ、障害があるほど、
その場所、
あのひとの誘いにでかけてしまうあなたのほうが、
ひとらしくてわたしは大好きだな。
正直なこころが求める秘めた場所、
秘めたひとのもとへと…和尚のひとりごとでした。
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