和尚のひとりごと “車のキーは置いたまま”
週末の土曜日、
ウキウキ感の扉が開いて、
みなさんには、
どんな景色が見えていることでしょうか。
なかなか自由がもどらない日常。
感染の数が減りつつあっても、
その効果に
期待感がもたれているワクチン接種がはじまったとはいえ、
あの頃の景色は遠くへと、
そして、
新しいはじまりが動きはじめていると感じる日々に、
少しくらい
期待してもいいかなと思うこの頃です。
さて、
風は吹いておりますが、
穏やかな晴れ間の街。
春の季節の先発隊が訪れて、
迎える支度は大丈夫かと教えているのでしょうか。
とても暖かく、
花々の蕾も喜んでいることでしょう。
本堂の戸を少しだけ開けておりますと、
通りすぎていく風たちが風鈴を揺らして
音色を奏でております。
その心地よいひとときを訪ねてのお寺参りも、
その音を聞く…
それだけで意味があるのではと思います。
木々の葉っぱは、
緑色をひろげて参道に挨拶をしながら、
変わらぬ御影の力強さに
憧れているのでしょうか。
踏まれても踏まれても踏まれても
耐える様子に我慢強さを学び、
うたれてもうたれてもうたれても
濡れることを気にせず、
雨と跳ねる楽しさに我を楽しむことを知るのでしょう。
遠くに出かけなくても、
ちょっと
外の景色にふれあいながら発見する自然の教え。
それを見逃しながら過ごすのか、
学びながら過ごすのか、
そのこころひとつで風景は変わり、
見慣れた情景に
なにかを見つけるわたしになれると思うのです。
今日、明日は、
ちょうどいい空模様。
青い色が何処までもつづいて、
気持ちは微笑み、
知らず知らず笑顔のあなたに出会えます。
冬の寒さの意地がもどって来る前に、
春を感じながら、
さあ、
いつもの道を歩いてみましょう。
もちろん、
車のキーは置いたままで…和尚のひとりごとでした。
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