和尚のひとりごと “足下の楽しさをさがしてみましょう”
師走の風が境内をなびかせて、
訪れるひとたちに
『ようこそお越しを』
と挨拶しているようです。
参道から見あげた空は青く澄んで、
薄い雲が風まかせで通りすぎていきます。
街中の様子を眺めながらの旅、
きっと、
雲たちも
“自由はいいさ”と
私たちに教えてくれているのでしょう。
でも、
大地を生きる私たちは、
不自由な時間を過ごし、
ジッと我慢の毎日を迎えております。
いっこうにおさまりを見せない
新型コロナウイルスによる感染拡大。
この街でも、
毎日のように感染報告が流れてまいります。
近くの街では人の流れも少なくなり、
賑やかさの灯が消えつつあります。
都会、地方に限らず、
どこも同じ景色がひろがっている日本列島です。
さて、
そんな淋しさにひとときの賑わいをと、
磐田市内、
女性経営者のみなさんが立ちあがって、
安心してでかけられるご縁のマルシェを企画され、
本日、
西光寺境内、
本堂のなかで開催されております。
スタートと同時に市内各地からひとびとが訪れ、
みなさんの笑顔の花が咲いております。
食べ物関係は早々に完売等、
企画されたみなさんも、
訪れたみなさんも、
そして、
裏方としてささえておられます
ボランティアのみなさまがご縁でつながり、
知らない者同士、
楽しそうに過ごされております。
きっと、
これが正しく恐れて、
正しい知識で日々を過ごす、
そして、
ここに…
この国難を乗りきるヒントがあるのかもしれません。
まだまだ新しい自由がある日常までは、
時間がかかりそうですが、
それまで経験した出来事すべて、
わたしの歴史となり、
将来語れる史実になります。
耐えて学び、学んで実践。
それまでは、
足下の楽しさをさがしてみましょう…和尚のひとりごとでした。
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