和尚のひとりごと “その場所自体が癒やしのスポット”
八月のお盆がはじまり二日目、
朝から
予定しておりましたお参りを終えて、
夕方お寺にもどりました。
長くつづいた梅雨空も、
ようやく遠くへと去って、
また一年後の再会をと、
雲は高く消えていきました。
上手くできているもので、
その途端、
暑い夏が帰ってまいりました。
さて、
新型コロナウイルスによる
感染拡大も、
その夏になれば紫外線の効果で落ちついてくると、
言われていたことがありますが、
たしかに
手で触って付いたいろいろな表面のウイルスには、
多少の効果があるかもしれませんが、
人のカラダを宿主にしてはこばれているいま、
急激な感染縮小は望めない様子となっております。
静岡県においても
お隣の浜松市からクラスター発生を起点として、
感染がひろがっておりますし、
ここ磐田市においても
陽性反応が確認された人の報告もされております。
もう、
すぐ身近に迫って、
私たちの生活のなかへと侵入している現実に、
自由を我慢して過ごす
夏の日々がますます
つづいていくことになるのでしょう。
そんなときに、
少しでも心の清涼剤、
この時期に集めた風鈴が風に揺れ、
訪れてくださるみなさんの心にとどいているようです。
その可憐な音色は本堂をつつみこんで、
ひとつの癒やしを生みだしております。
この周辺で開催されております
“風鈴祭り”
のまねごとではなくて、
視覚と聴覚、
そして
心の感覚にとどくものを
私なりに選んで取りよせ飾っております。
音が響かない日や時間もありますが、
この風景そのものが
大事なんだと信じております。
以前、
ひとりごとに書いたように、
お寺のお檀家さまも好意的、
そのお気持ちが嬉しくて、
いまあるべき寺院、
お経だけが癒やしではない寺院、
たとえ、
そこに和尚さんがいなくても、
その場所自体が癒やしのスポット。
そんな、
新型コロナウイルスによる感染拡大、
いままでの常識や
あるべき形に変化をもたせて、
これからも
楽しいお寺になればいいなと思う私です。
訪れると心が嬉しくなるお寺、
いいと思いませんか?
そこのあなた…和尚のひとりごとでした。
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