和尚のひとりごと “うちのおっさまならやりそうだよ”
新型
コロナウイルスによる感染拡大も
自粛から自衛という流れになってまいりました。
緊急事態宣言が解除され、
日本列島各地で
日常の生活がもどりつつありますようにと、
願う人たちがたくさんおられます。
でも、
まだまだ、
人数は少なくとも
感染された人の報告がつづいている日々です。
あの自由に飛んでいく鳥たちのように、
私たちの大空は…
いつ帰って来ることでしょうか。
気を遣いながら県境を越えていくまでもう少し。
限られた地域から許された地域へと、
人々の移動がはじまって、
我慢していた心の癒やしを求めて動きだすことでしょう。
海を越えて、
遠くの国までは時間がかかりそうですが、
いつの日か笑顔いっぱいで、
羽ばたいていける大空が目の前に広がると…
信じていたい私です。
さてさて、
今朝も本堂を風鈴の音で飾ろうと
支度をさせていただきました。
昼間の時間、
本堂に強い風がはいりこみ、
ガラスの風鈴がひとつだけ壊れてしまいましたが、
それもまた世の習い。
形あるものは、
いつかは壊れて消えていくものです。
そんな教えを伝えてくれたんだと思えば、
壊れた風鈴にも存在の価値が生まれます。
音を響かせるだけが、
その存在のお役ではありません。
壊れてしまっても、
壊れることを教えて消えていく…
それも立派なお役目なのです。
ちょっとした遊び心から、
ご本尊…
阿弥陀如来さまのまわりに
キティちゃんの風鈴を飾ってみました。
仏さまのご加護とご利益、
そして、
縁結びのパワースポットの力に応援してもらって、
新型コロナウイルスによる生活で心もふさぎがち、
そんなみなさまへ、
一日でも早く新たな生活の訪れと
楽しい笑顔を贈りとどけられたなら、
仏さまとコラボレーション、
このキティちゃんにもお役目が生まれます。
『そんな…仏さまのところにキティちゃんを飾るなんて…バチがあたる!』
きっと大丈夫、
お檀家さまからお叱りを受けることもないでしょう。
『ほかのお寺の和尚さんならともかく、
うちの“おっさま”ならやりそうだよ、
そこがまた、
うちのおっさまのおもしろくて、
ほかの和尚さんにはない…いいところ』
と話してくださることでしょう…和尚のひとりごとでした。
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