西光寺のブログ

雨模様の日曜日、

境内をとおりすぎる風たちも

肌寒い跡を残しながら何処かへと消えていきます。

とても静かな一日。

新型コロナウイルスによる感染拡大の影響は、

日本列島、

たくさんあります寺院にまで人の姿を遠のかせる、

そんな景色がひろがっているでしょうか。

ご法事に訪れるみなさますべてがマスク姿。

感染を恐れてと、

万が一感染をひろげる立場にならないようにとの…

気配りなのでしょう。

雨音だけが響きわたる空間に、

いつもと変わらないＢＧＭがながれ、

雨音の音符とコラボレーション。

ゆったりと過ごすその場所で一人、

ただ心を無にして

目の前の木々を眺めることも贅沢な時間といえるでしょうか。

人との密集もありませんから、

安心して佇むことができるところ。

京都が静かなように、

全国にありますお寺で過ごす時間は、

遠くを思い近くに心をやすめる。

お寺を身近に思う、

とてもいいきっかけになります。

けっして、

亡くなった方々の終の住処ではありません。

生きているからこそ訪ねる意味がある、

そこがお寺というものです。

ただし、

和尚さんによっては話しにくいタイプ、

なにか怖そうなタイプ、

正直に話そうと思っても

言葉が詰まってしまう話しにくいタイプ…和尚さんもいろいろです。

でも、

はじめて訪ねてみないとわからないお寺。

イヤなところはイヤなところでしょう。

でも、

お寺を嫌いになる前に

好きになれる和尚さんをさがしてみましょう。

テレビでは、

たくさん出演されている和尚さんたちもおられますが、

あのみなさんが和尚さんの代表ではありません。

それぞれ

ご縁があって有名になっていかれる、

それだけのこと。

秘めたお寺に知らなかった和尚さんが。

お寺を訪ねたなら一言二言、

和尚さんとお話しなさいませ。

あなたと相性がいい和尚さんなら、

きっとあなたの一言で、

いっぱいの言葉を贈ってくださいます。

和尚さんに人を思う心があるのなら、

丁寧にその立場を理解して、

時間をかけて答えてくださいますよ。

たとえ時間がなくても、

『また今度』

と門前払いはしませんよ。

和尚さんを見極める目を養い、

本当に会いたい和尚さんをさがしてみるのも、

お寺めぐりの楽しさでもあります。

【あなたにえらばれる和尚さんになりたい】

…今日もこうして境内を眺めている私です。

お酒好きで、

女好きの何処が悪い。

いろいろと継続中の私の経験は未来への糧。

そんな私ですもの、

ご安心なされませ。

“和尚！み～つけた”

見つかってしまいましたか、

気兼ねなく一声をどうぞ…和尚のひとりごとでした。