和尚のひとりごと “走ることが楽しいから…つらくても42.195キロの距離をみなさん駆けていくんです”
2020年2月16日、
日曜日、
一日…
雨が降りそそぐなか開催されました
京都マラソン2020の出場を終えて
もどってまいりました。
スタート前の雨模様は、
過去他の大会で経験がありますが、
最初から最後まで
雨のフルマラソンは、
はじめての経験でした。
前日に支度しました
ポンチョを着て、
西京極総合運動公園
“たけびしスタジアム京都”をスタート。
三年連続になりますとコースも頭にはいっているとはいえ、
長距離を走っておりますと丘陵を駆けぬけるキツさ、
アスファルトから伝わる
足への負担が徐々にカラダを疲れさせてきます。
そんなときは無理をせず、
歩いて両足を休ませてやります。
今回も走っては歩き、
歩いては走ってと、
毎回、
だいたい
この景色の道まで来たら歩こうと決めております。
コース沿い、
歩きながら眺める世界遺産の寺院、
五山の送り火、
鴨川の流れ、
そして植物園や京都大学沿いの道。
そこには集約された京都があります。
その景色がまた疲れたカラダに心地よく、
あとは、
6時間以内という制限時間と
関門時間を確認しながらファンラン気分、
追いぬかれることも気にせず、
42.195キロという距離の先にあります
ゴールラインまでたどり着けるか自分への挑戦です。
普段、
普通、
用事があります街まで歩こうかなと、
42.195キロの距離を歩こうとは思いませんからね。
そう思うと目的や目標はそれぞれでいいんです。
目の前に、
ここと
今日の目的地を結ぶ
42.195キロメートルの道があるだけ。
いろいろな思いでエントリー、
駆けぬけたランナーは15211名。
そして、
完走は14283名。
きっと、
今年もたくさんのドラマがあったはずです。
もう少しで関門突破、
その先まで進めたのに…。
それもまた、
来年の大会につながる経験です。
新型コロナウイルスによる影響で、
例年は一割ほどの棄権者のところ、
今大会は、
二割ほどのランナーが自らの意思で
京都に向かうことをやめて棄権されました。
参加されたランナーたちも正しい判断、
棄権されたランナーたちも正しい判断。
まわりから開催を批判されても、
ランナー同士なら理解できる選択なのです。
今回もゴール地点の平安神宮では、
京都市門川市長が
最後のランナーがゴールされるまで出迎えてくださいました。
ゴール地点で市長の笑顔に会える、
それもまた、
京都マラソンの楽しみでもあり、
来年も走りたいと思うランナーたちの理由がそこにあります。
途中棄権扱いになりましたランナーのみなさま、
来年はフィニッシュ地点、
平安神宮で門川市長の笑顔に会いましょう。
さて、
私も二回出場いたしましたが、
来月開催予定の東京マラソンには、
私の後輩が毎年エントリーしております。
今大会も彼をふくめてエントリーされているランナーが四万人、
新型コロナウイルスの影響を受けて、
ここ数日の主催者の方針と対応に
不安と心配もあったと思いますが、
本日、
主催者財団より一般参加者の出場とりやめ、
従来通り東京五輪代表選考会を兼ね、
男女合わせて200名ほどのエリート選手のみで開催すると決まりました。
一般エントリーのみなさんはとても残念ですが、
きっと一般エントリーされていたランナーのみなさん、
今日もまたいつもの道を走っておられるでしょう、
桜のつぼみがふくらみはじめた道を…。
プロであろうがアマチュアであろうが、
走ることが楽しいから…和尚のひとりごとでした。
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