和尚のひとりごと “拝啓 日本全国…すべての受験生の君へ…”
拝啓
暦では、
春を迎えていますが、
“合格発表”という冷たい風に凍えていませんか…
人生の節目、
自分の夢にむかってチャレンジしている君へ。
高校入試に臨む君もいるだろう、
大学入試に臨む君もいるだろう、
そして、
いまは、
選択肢が増えて中学入試に臨む君もいるだろう。
その結果に一喜一憂していないかい。
挫折の脱力感に心が押しつぶされて、
明日のお日さまを…
見ることができなくなっていないかい。
君はよくやった、
まだまだこれからさ。
たったひとつの結果に
左右されることはないんだよ。
ずっと閉じこもっている…
その部屋を出る勇気をだして街を歩いてごらん。
楽しそうに歩いている人、
座りこんで
なにか物思いにふけっている人、
一心に歩いてすれちがっていく人。
下を向いて歩いている人…
いろんな人たちと出会えるよね。
この目の前の人たちのだれもが、
何回も挫折をしているんだ。
だから、
思いっきり落ちこんで隠れていたいと思ったのは、
周りの人たちも同じなんだ。
君だけじゃない。
挑戦していく君の人生は、
いま、
はじまったばかり。
周りの人だって、
だれも君の結果を責める人もいないさ。
もしも、
そんな人がいたなら相手にするな!
君は、
君の意思で進んでいく道を決めて、
君は…挑戦し、
夢のために進んでいるんだから。
自由な心は君だけのもの。
涙の雨にうたれて傷ついた羽を休めたあとは、
きっと青空が迎えてくれるさ、
『羽ばたく楽しさを教えてあげる』
とね。
一度や二度、
それ以上の挫折、
そりゃ…
そんな経験…人っていやだよね。
でも、
いつかそれを乗り越えていけるのも、
また人なんだ。
道はひとつじゃないし、
つぎもある。
時を待って再チャレンジも可能さ。
そんなに落ちこんでしまうのは、
それだけ真剣に頑張ってきた証さ。
その目の前の現実、
結果のすべてが…
それで終わりじゃないからね。
思いをあきらめなければ、
心が惹かれる
たくさんの道があることに気がついて、
そのなかから…
選んだ目指す道は消えないものさ。
そこに…
たどり着くまでの遠まわりもいいじゃない。
けっして無駄な時間じゃない、
それは君を育んでくれる経験さ。
いつかまた、
僕は新しい君に出会いたいんだ。
頑張っている君も、
挫折して落ちこんでいる君も、
僕が知っている、
僕が好きな君なんだもの。
いまは、
自分の心のままにそっと休んでいいから、
ゆっくりしなさい。
そして、
いつか閉じこもった曇り空の部屋から
青空に会いたくなったときは出ておいで。
それまでは、
そっと…しておいてあげるから。
それが、
君がまた立ちなおれる一番の近道なら、
僕はその日を待っているから…
君の背中をおしてあげる優しい風になれる日を…
時節柄、
不安定な気温とお天気がつづきますが…
お身体をご自愛下さいませ。
本格的な春も近し、
青空のもと…
お日さまが輝き、
君の桜咲くその日が訪れますことを心からお祈り申しあげます。
敬具
日本全国…すべての受験生の君へ…和尚のひとりごとでした。
コメント
和尚のひとりごと “拝啓 日本全国…すべての受験生の君へ…”のご感想やコメントをお寄せください。