和尚のひとりごと “遠く遠く出かけなくても…近くにも良さがある”
沖縄九州より日本海を進みました台風も、
強風の範囲を保ちながら北へと進んでいきました。
西光寺があります
静岡県磐田市はおかげさまで大雨にもならず、
また風に吹かれて危険という状況にはなりませんでした。
ただ、
海のほうより流れこみました
湿気と暑さにつつまれております。
午後になりますと青空がひろがり、
白い雲が気持ちよさそうに浮かんでおります。
境内では、
そんな時を待っていたかのように
蝉の声が聞こえてまいります。
風に乗って漂う秋の景色が心を癒やしてくれるお彼岸のお中日、
お参りの人たちは少ないですが、
参道のうえを舞う赤とんぼたちに迎えられて
その足も軽やかに見える私です。
さて三連休も仕事とお寺で過ごした私です。
…遠くを思い近くを感じる。
ちょうどお彼岸が意味する
彼の岸と此の岸の距離感と同じように、
遠く遠く出かけなくても…近くにも良さがある。
そんな心を重ねてきたここ数日間です。
みなさまも遠くへとおでかけでしょうか?
それとも近くで楽しんでおられるでしょうか?
それらすべて、
心から楽しんでほしいと願う私ですが、
あとはみなさまの心におまかせいたしましょう。
そんなことを書いておりましたら
木々の枝が揺れながら音をたててくれました。
『和尚、それでいいと思う』
賛同してくれたみたいです。
私の真ん前、
すぐそこに見えている木々。
こんな風に木々の声を想像、
近くに楽しみを見つけた私です。
先ほどお昼ご飯の時間でしたが、
大学の入学試験を控えた娘を連れて食べに出かけました。
この連休遠くまででかける時間はありませんが、
せめて、
雰囲気をあじ合わせたくて東名高速道路のパーキングエリア内、
外からはいってそこで済ませました。
それぞれの家路に向かう家族連れが多かった周りの席、
こうして連休が終われば一日一日、
いよいよ秋が深まります…和尚のひとりごとでした。
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