西光寺のブログ

緩やかな風に揺れている境内の木々、

その緑色の流れは、

お彼岸のお参りに訪れているみなさまを

優しくつつみこんで、

それぞれのご縁がありますお墓へと

背中をおしてくれているようです。

葉っぱの影からはツクツクボウシが鳴いて、

参道の御影色と溶けこんでいる景色、

このゆったり感と落ちつき感が、

お寺のもっている良さであると信じている私なのです。

台風から離れていても影響が近づく午後の時間、

静岡県の空は、

間もなく灰色の旅人たちによって、

青空を隠してしまうでしょう。

連休の真ん中、

楽しく過ごしておられますみなさまのもとへ、

ここ縁結びのパワースポットから

いいものが風に乗り飛んでいってほしいなと思う私です。

心で感じて心に笑顔。

心が動かしているカラダは借りた道具に過ぎません。

いつか、

煙となって消えてしまうカラダであるからこそ、

それを動かしている心は笑顔であってほしいと。

落ちこむことがあっても

心の笑顔を仕舞った箱は置き忘れてこないように。

いつか、

その箱を開くときが訪れるから。

その箱を遠くに感じる間は無理をせず、

時の流れにまかせましょう。

明日は明日の風が吹いて、

明日は明日のあなたで生きることができるから。

こうしてひとり本堂で佇んでおりますと、

そんないろいろな言葉が浮かんできます。

これが心で聞くということでしょうか。

それが、

仏さまからなのか、

境内の木々からなのか、

目に見えぬものたちからなのか、

私的には定かでありませんが、

ひとつわかっていることは、

理解ができようとできまいと、

思ったことはしたためていこうという…

自由な私の心であるということです…和尚のひとりごとでした。