和尚のひとりごと “これだけは…神頼みとはいきませんものね”
西光寺があります
旧東海道見付宿にて執りおこなわれました
見付天神社裸祭も台風の影響を受けつつも
今年もすべての神事が終わりました。
いつもなら、
これで秋の風が吹きはじめて、
街中の木々が秋色に色づきはじめる季節を迎えます。
しかし、
神事が終わっても残暑につつまれている磐田市です。
今回の神事もお寺ではありますが、
いつものように協力させていただきました。
ちょうど、
西光寺の門前でお祭りの練りに参加されております
裸の男衆による練りがおこなわれます。
その数分間だけ…
西光寺の境内において神事の練りがおこなわれ、
威勢のいい男たちの声が境内の奥まで響きわたります。
毎年のことではありますが、
年に一度、
仏と神の出会い。
今回も、
その瞬間を見学されております
みなさまと共有させていただきました。
そして、
仏と神の出会いが終わりますと、
男たちの練りは見付天神社へと向かうのです。
遠くへと消えていく裸の男たち、
去ったあとには、
稲わらとわら草履が寂しそうに落ちておりました。
普段、
宗教的に接点はありませんが、
年に一度ぐらい、
同じ見付宿にお祀りされている仏と神、
挨拶くらい
交わす夜があってもいいと思う私です。
この裸祭がつづく限り、
この出会いもずっとつづいていくことでしょう。
でも、
ひとつ心配なのは、
少子化が進んで
伝承していく人たちの人数が少なくなっていく現実に、
どのように向かい合うかでしょうね。
これだけは、
神頼みとはいきませんものね…和尚のひとりごとでした。
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