和尚のひとりごと “八百屋お七”
四月も間近になってきました。
この週末が過ぎて
新しい七日間がはじまれば四月一日。
お昼には、
新しい元号の発表もあります。
私の住む街に目を移しますと、
静岡県議会議員選挙がはじまり、
しばらくは、賑やかな声の響きがひろがることでしょう。
立候補者が私の知り合いということで、
影ながらその姿を見ている私です。
なにか志があって、
困難があろうとも負けない、
自分が決めたなら最後まで駆けぬける、
そんな強い意思を持っている友人でもあります。
きっと、
その思いを市民に伝えることができたのであれば、
彼に街の未来を託すことも芽生えることでしょう。
選挙といっても、
一票のために人と人の戦い。
堂々と候補者のみなさまには、
相手を称え、
自らの公約を伝えてほしいと願います。
私も立場上、
人はすべて仏さま。
あの人この人と別をつけることは…ありません。
世のなか、
いろいろな人がいてあたりまえ、
そのなかいかに生きていくか、
自分を無くさず、
時には同調し、
時には逆らってみたりと、
人生とは、
一度きりのドラマです。
もちろん、
人の道を外れて
我が欲で生きている人たちもおられますが、
良いご縁を求めて生きているなら、
良いご縁を引き寄せるあなたになれます。
因縁とは、
つねにあなたの周りにあって、
いろいろな出来事を起こします。
そのひとつひとつのなかから
より良いご縁を選び進んでいくかは…
あなたの心次第。
良いご縁が良いご縁を呼ぶ。
そんなあなたの人生でありますことを願う私です。
元を正せば悪い出来事も、
私自身が招いたこともあります。
招いたことであるなら丁重に受けいれ、
上手に対処していく心の柔軟性も時には解決、
いい方向に向かうものです。
さて、
今日は三月二十九日、
『八百屋お七の日』です。
十七歳の娘さんが
大好きなお坊さまに会いたい一心で起こした火付け。
大罪により火あぶりの刑にてこの世を去りますが、
彼女に心の柔軟性があれば、
もっとちがった方法で
お坊さまと結ばれる縁を導くこともできたのかもしれません。
でも、
一心な恋心、
彼女も一人の女性だったのでしょうね…和尚のひとりごとでした。
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