和尚のひとりごと “あなたらしく振る舞える自分であってほしい”
十月も最終日、
三十一日を迎えました。
これで今年も残すところ二ヶ月となりました。
まだまだ振りかえるには早すぎますが、
自然災害と自然の脅威を見せつけられた十ヶ月でありました。
このまま何事もなく暮れを迎えられますことを祈る私です。
さて、
今日はハロウィン。
ここのところテレビのワイドショー、
報道でとりあげられておりますが、
日本のハロウィンの楽しみ方。
本来の意味を離れ、
また個人の楽しみから集団心理、
時には犯罪を目的としての参加…など、
型にはまらないものを作りあげてきた方々にとっては、
これは望んでいたものではなかったのではと、
個人的には思います。
自然に発生して、
場所も各地で。
なにかと日本らしく作りあげるところは、
さすが日本人と思いますが、
すべての人がそのお祭り騒ぎに賛同されているかといえば、
そんなことはなくて、
迷惑と思っておられる方々もきっと、
そのような目でご覧になっておられることもあるでしょう。
しかも、
公共の場所で、
我がもの顔のように振る舞う様子は、
ある意味悲しくなってくる私です。
ここは日本、
御霊がもどってくるのは、
お盆の季節ではありますが、
その原点もいろいろな精霊たちが大地に降り立ち、
時には人々に悪さをおこなうという、
それから身を守るために、
人々は悪い精霊に扮して仲間だとカモフラージュ、
何事もおこらぬよう過ごしたという謂われを聞きますと、
日本は仮装パーティーで楽しんでいる、
ただそれだけ。
これも悪くはありませんが、
そこには、
参加者としての暗黙のルールが存在していると思います。
そのルールの枠から外れて楽しみを得るなど、
一部の参加者は場をまちがえているのでしょう。
というより、
普段でもそのような過ごし方なのかなと、
人としての価値観を落としてしまうことにもなります。
そして、
いまや動画の時代…誰かしらのレンズの目が向けられ、
その状況も様子も、
そして顔も残る現実。
法律によって個人情報も守られているとはいえ、
できることなら
大人らしい楽しみ方をされているみなさまのように、
いい街の雰囲気、
参加される人たちの活気につながるものであってほしいと、
一年後のこの時を思う私です。
ハロウィンの仮装がダメではなくて、
その楽しみ方を…また楽しみましょう。
そして、
顔を隠した仮装を終えたあと、
自分自身も堂々と、
そのお顔、
あなたらしく振る舞える自分であってほしいと願います。
世界にひとつしか存在しない…あなたとして。
さてさて、
先週末、
故郷に帰り
四年ぶり…部活動の同窓会に出席してまいりました。
今回は、
三次会までつき合い。
後輩たちに囲まれながら、
楽しい話に花が咲きほこりました。
高校を卒業して四十年、
いい大人となった後輩たちは、
いい時間の過ごし方も学んでいた年齢になっておりました、
また数年後…開催されたなら
『いってこよう』
と思う私、
その時は六十路か…
還暦を過ぎた私はどうなっていることでしょう。
先ずは存命が叶うことを願わないと…
水の都…滋賀県と、
京都をあとにした私です…和尚のひとりごとでした。
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