和尚のひとりごと “秋の季節になりましょう”
本格的な秋の季節を迎えて、
少し少し木々の葉っぱにも変化があらわれております。
街のなかを通りすぎていく風がはこぶ涼しさを、
人々は…どのように感じておられることでしょうか。
一年を通じて肌で感じる季節感、
やがて北の山々では白くお化粧をはじめるでしょうが、
遠くの景色を楽しみながら、
周りにあります手にとどく秋の装いを、
しっかり今年の秋の記憶に残してほしいものです。
さて、今週末は故郷へ帰ります。
以前、
ひとりごとにも書かせていただきました同窓会、
四年ぶりに開催されます
高校のバレーボール部大懇親会に参加のためです。
現役を離れて四十年以上、
私にも青春のすべてをコートで燃やした時代がありました。
時が過ぎてしまいますと
余計にそんな時代があってよかったと思います。
もちろん、
スポーツに限らず文化的な活動に
その熱い思いを注ぎこんできた人たちにとっても、
かけがえのない時間の記憶となっていることでしょう。
そして、
あのときの同期も、
父となり母となり、
もう人によっては祖父となり祖母となり、
それぞれの幸せを感じながら、
それぞれの場所で暮らしているのでしょう。
こうして人とは時代をくり返しながら世代交代、
やがてその任を終えて旅立っていく、
その瞬間が訪れるその時まで、
私もどんな…まだ見ぬ出来事が待っていることでしょうか。
そんなこともふと考えてしまう…秋の佇まいです。
いまこうして、
お店の片隅に座りながら見まわしますと、
幸せそうな話に花を咲かせている方々がたくさんおられます。
ガラス越しに見える、
お日さま揺れる秋の街並みに、
やがてその時も消え去り、
また静かな夜が巡ってきます。
そうすると、
どこからか動きだす虫たちが、
今夜予定している合唱大会を開催して、
また明日の明け方まで続いていくのです。
秋は感性を磨くにうってつけの時間です。
命あるもの、ないもの、
そんな分け隔てなく、
あなたもどうですか?秋の季節になってみませんか?
秋とひとつになれたとき、
あなたの感性もひとつ花を咲かせることでしょう。
このお店…
人と人の会話が咲きほこる花ではなくてね…和尚のひとりごとでした。
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