和尚のひとりごと “平成30年9月6日午前3時8分 平成30年北海道胆振東部地震発生…合掌”
四国、関西地方から北陸地方へと、
自然の脅威の爪痕を残していった台風21号。
凄まじいその威力に、
人々はただジッと通りすぎるのを待つだけでした。
こんなに重いものを軽々と吹き飛ばしてしまう風の恐ろしさを間近にして、
恐怖のひとときを過ごした時間でした。
そして、
その脅威から解放されてホッと一息ついていた深夜、
“平成30年北海道胆振東部地震”
北海道を震度7という観測史上、
北海道ではじめて、
過去の地震災害の歴史のなかに刻まれた最大の揺れが、
たくさんの命を奪い、
いまだ行方不明の方々が救出の時を待っておられます。
なんという自然災害の国なのでしょうか。
今年ほど自然の恐ろしさを体験した年はありません。
お釈迦さまは、
生きているといろいろな苦しみを背負って人は生きるものと。
第一に生。
生まれたら最後、
死に向かっての旅がはじまる、
そう考えると生まれること自体が苦しみ。
第二に老。
どうしても
年齢を重ねているとカラダが老いて自由がきかなくなる。
気持ちは動きたいと思っても
カラダがついてこない苦しみ。
第三に病。
病に冒される可能性を誰もが持ち合わせ、
時には命も消えゆく病。
徐々に衰えていく体力と生きたい気力。
それらも最後は奪われ、
枯れ行くが如く痩せ細り息をひきとる苦しみ。
そして、
第四が死。
そのものの苦しみ。
いつかはこの世から滅して、
存在も消えていく一番避けたい苦しみ。
なにもしなくても
この苦しみを背負って人は生きていくものなのに、
自然は容赦なく
その人から命や人生そのものを奪い、
残されたものたちに悲しみを残していく。
なんという自然の力による苦しみなのか。
最愛の存在を一瞬にて奪われた…残された人々。
残され生きることもまた、
非情な苦しみなのです。
災害に見舞われ消えた命にお悔やみを、
生きる形を奪われた被災のみなさまに…
心からお見舞いを申しあげます。
まだまだ
人生にたくさんの時間が残されていただろうに…合掌…和尚のひとりごとでした。
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