和尚のひとりごと “春夏秋冬に遊べる私たち”
台風二十号の残した爪痕、
近畿地方から北陸にかけて、
また自然の力の怖さを知ることとなりました。
そして、
まだ八月。
台風シーズンはこのあとの九月ですから、
今年、
発生する台風の数は、
三十を越えると予想されています。
そして、
今後そのなかの数個が日本に上陸するだろうと。
いままでの台風や豪雨災害による復旧が進むなか、
ようやく落ち着きをとりもどしてきた兆しが見えてきても、
また追い打ちをかけるように自然は、
私たちに怖さを伝えるのでしょうか。
そして、
雨をはこんだ雲が去ったあとは、
また残暑厳しき日々がつづいています。
今日も地元磐田市では、
熱中症の注意と日中の運動を控えるように、
お知らせがまわってきました。
本格的な夏の暑さをに耐えてきた身体、
ここで気を抜くと体調も崩れるかもしれません。
暦では秋になろうと、
気分的には夏の延長戦。
ここを静かに通りすぎてこそ、
ススキの葉揺れる景色を楽しめることでしょう。
西光寺の境内にも、
たくさんのトンボが舞っております。
秋の風情をかもしだしてくれていますが、
最後の意地で負けるなと、
蝉の声が…なぜか寂しく聞こえる私です。
あれだけ声を響かせていた大勢の仲間たちは、
すでに遠くへと旅立ち、
残された蝉たちは、
夏を生きた仲間たちの分まで、
精一杯
鳴き続けているのでしょう。
人生…限られた時間、
一生のなかで精一杯なにかにうちこんだり、
とりくんだり、
そして、
がんばってみたり。
蝉たちは、
春の穏やかさを知りません。
秋の彩りの美しさも知りません。
そして、
真っ白い稜線に
透きとおった空気を感じることもありません。
春夏秋冬に遊べる私たちは、
季節にも恵まれているのですね。
こんな風に蝉の声から学ぶこともあるのです。
明日の日曜日が終われば、
新しい七日間がはじまります。
私は、
二日間、
保護司会の研修で
小田原にあります
少年院の視察と青少年犯罪の勉強に行ってまいります。
蝉から学ぶ一生のあり方。
若い人たちは、そんなこと思わないでしょう。
でも、
そんな感性は必要だと、
私個人的には思うのです。
いつものスタバに座りながらね…和尚のひとりごとでした。
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