和尚のひとりごと “和尚の八月”
八月のお盆も過ぎ去って、
今月も後半にはいっております。
気分的には秋模様の心ですが、
残暑のほうはというと、
まだまだ夏の意地を大地へと、とどけております。
今月の前半は、
お盆のお経に各家をまわって勤めさせていただきました。
西光寺とご縁がありますお宅を、
車で、自転車で、徒歩で訪ねながら、
八月一日より毎日毎日、
一年に一度のお盆供養のお経を唱えておりました。
十三日になりますとお盆の入り。
初盆のお宅をまわって、
夕方には迎え火。
日本の八月…昔ながらの景色が広がります。
それから三日間を過ぎると送り火の十五日。
この世で過ごされた御霊が空へと還っていった涙雨の夜でした。
こうして
ひととおりのお盆行事、
遠州地方のお盆の三日間に広がる景色が終わりました。
そのあとは、
高等学校のPTA会長として、
年に一度開催されます全国大会に参加してまいりました。
今年の大会は…九州佐賀県。
新幹線を乗り継ぎ、
大会中の三日間を佐賀市、博多で過ごしてまいりました。
全国から一万人近くのPTA会長、副会長、学校関係者が集い、
研修を兼ねたプログラムが進んでまいります。
分科会では、
これから学校の授業にも変化をもたらすであろう人工知能、
AIについての講演とパネルディスカッションでした。
私たちの世代より、
これからの世代、
人工知能が間近になって授業や高校生活を支えていく、
先生の受けもつ役割にも変化が訪れるであろうというお話しでした。
文明の進んでいくなか、
そのような時代になることは、
過去の歴史を振りかえると史実として明確です。
ただし、
心や思いやり、
意思を持たない人工知能より、
人のもつ心の温かさ、
寄り添う優しさだけは、
AIに譲りたくない昭和生まれの私です。
月末は、
保護司会の研修、関東方面に視察です。
今回は、
少年院を訪ねて未成年の犯罪状況、現状を学ぶようです。
こうして、
まだまだ八月は続いてまいりますが、
日本列島を西から東…私の時間も続いていくのです…和尚のひとりごとでした。
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